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ステラの地獄とローザの羽化
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ガタンコトン、鉱山に行く馬車が揺れる。
「鉱山労働は大変な仕事だが、給料もちゃんと出るし、冬の寒い時期は丸っとお休みになる。衣食住も保証されているし、食事の配給もあるから、真面目にやってれば自由になれるやつもいる。」
馬車の運転手は、親切に説明してくれた。
まあいいわ。
ここにはカタルシスたちも服役してるんだから。
それに、私くらい可愛かったら、みんなすぐに虜になるわ。
鉱山労働だって代わりにやってくれるわよ。
「みんな!久しぶりね!……わたし、やっぱりみんなと一緒にいたくって…。」
カタルシスたちを見つけて、さっそくシナを作る。
無視。
私を見たのに、無視!!??
なんでっ?
「カタルシス、嫌なものをみましたね。胎教に悪い。あっちにいきましょう。」
「なんで俺たちあんな女がよかったんだろうな。カタルシスの方がよっぽど可愛い。」
「下品な女だ。」
「くさい。」
なんでカタルシスが赤ちゃん孕んでるのよ!
なんであいつらでデキてるのよ!
「さあ、今日からここで働くことになったステラだ。自分の欲で男を誑かして破滅させ、勝手に逆恨みして王太子妃様を妬み、他国の伯爵令嬢と入れ替わるために殺そうとした極悪人で石女らしい。この女は好きにしていいそうだ。それでどうなっても、不問にする。」
え………。ちょ…。
目の前の汚らしい男たちが、いやらしい目で私を見てる。
いや、いやよ。こんな土埃に塗れたところでなんか!
私、死ぬまでここで服役者にマワされるの?
こんなことなら……。町の娼婦の方がずっとよかった……。
あーあ。
目が覚めて、シン様が悲しい顔をして。私に何が起こったのか知った。
私はものすごく悪い女に騙された。
その果てがこれね。
「いいのよ、心配しないで。これも自業自得なのだわ。大丈夫よ、元々もう結婚できそうもなかったんだし、片足は残ったんだもの。ダンスはもう踊れないけど、杖をつけば歩けるわ。手だってあるし、私はこの国で出来ることをする。それが、私が神様に与えられた試練なのよ。」
命があるだけでよかったじゃない。
前向きに考えていこう。
シン様はロイ殿下とバスティン王国に戻っていった。
夏に結婚式が控えているのだって。
私も、もっと早く自分を省みてたら、もしかしてレイヤード殿下は私を捨てないでいてくれたのかしら。
今更、遅いわよね。
「ねえ、オーロラさん。私、こう見えても淑女の嗜みで縫物は得意なの。何か、お仕事ないかしら。」
「あなたは強いですね。」
オーロラはローザに微笑んだ。
傷物になったローザに好意を持ってくれる男性が現れるなんて、ローザは露ほども思ってなかった。
「鉱山労働は大変な仕事だが、給料もちゃんと出るし、冬の寒い時期は丸っとお休みになる。衣食住も保証されているし、食事の配給もあるから、真面目にやってれば自由になれるやつもいる。」
馬車の運転手は、親切に説明してくれた。
まあいいわ。
ここにはカタルシスたちも服役してるんだから。
それに、私くらい可愛かったら、みんなすぐに虜になるわ。
鉱山労働だって代わりにやってくれるわよ。
「みんな!久しぶりね!……わたし、やっぱりみんなと一緒にいたくって…。」
カタルシスたちを見つけて、さっそくシナを作る。
無視。
私を見たのに、無視!!??
なんでっ?
「カタルシス、嫌なものをみましたね。胎教に悪い。あっちにいきましょう。」
「なんで俺たちあんな女がよかったんだろうな。カタルシスの方がよっぽど可愛い。」
「下品な女だ。」
「くさい。」
なんでカタルシスが赤ちゃん孕んでるのよ!
なんであいつらでデキてるのよ!
「さあ、今日からここで働くことになったステラだ。自分の欲で男を誑かして破滅させ、勝手に逆恨みして王太子妃様を妬み、他国の伯爵令嬢と入れ替わるために殺そうとした極悪人で石女らしい。この女は好きにしていいそうだ。それでどうなっても、不問にする。」
え………。ちょ…。
目の前の汚らしい男たちが、いやらしい目で私を見てる。
いや、いやよ。こんな土埃に塗れたところでなんか!
私、死ぬまでここで服役者にマワされるの?
こんなことなら……。町の娼婦の方がずっとよかった……。
あーあ。
目が覚めて、シン様が悲しい顔をして。私に何が起こったのか知った。
私はものすごく悪い女に騙された。
その果てがこれね。
「いいのよ、心配しないで。これも自業自得なのだわ。大丈夫よ、元々もう結婚できそうもなかったんだし、片足は残ったんだもの。ダンスはもう踊れないけど、杖をつけば歩けるわ。手だってあるし、私はこの国で出来ることをする。それが、私が神様に与えられた試練なのよ。」
命があるだけでよかったじゃない。
前向きに考えていこう。
シン様はロイ殿下とバスティン王国に戻っていった。
夏に結婚式が控えているのだって。
私も、もっと早く自分を省みてたら、もしかしてレイヤード殿下は私を捨てないでいてくれたのかしら。
今更、遅いわよね。
「ねえ、オーロラさん。私、こう見えても淑女の嗜みで縫物は得意なの。何か、お仕事ないかしら。」
「あなたは強いですね。」
オーロラはローザに微笑んだ。
傷物になったローザに好意を持ってくれる男性が現れるなんて、ローザは露ほども思ってなかった。
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