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船上の飲み会
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ブリザード王国までは3泊4日。
リーゼロッテお姉さまはスノー王子に夢中で、二人の間にはあま~い空気が漂っています。
これからブリザード王国でも結婚式があるんだけどね!
「スノー王子、お妃さまと仲が良いのはたいへんよろしいですが、痕をつけるのだけは注意してください!ドレスはデコルテが出るんですから…。」
「やだ、えっち!そんなとこ見ないでよ!」
「最悪、ファンデーションで誤魔化しますけどね、ケダモノですか。」
「リーゼロッテが可愛いんだからしょーがないだろ!それに、狩りに出かけてなかなか城には帰らねーんだから、できるときにやらねーと、可愛い子どももできないじゃん!」
「か、かかかか…。」
「リーゼロッテに似ても俺に似ても、可愛い子どもしかできないじゃん。」
「陛下に似るかもしれないじゃないですか。そこ!あからさまに嫌そうな顔をしない!」
離れたところで朝食をとりながら、姉夫婦を見る。
ふと見ると、シンも彼らを見ていて。
羨ましいなとか思ってるのだろうか。
少し、スノー様に相談してみたい。
リーゼロッテお姉さまとシンがオーロラに付き添われてビリヤードに興じている間に、スノー王子を飲みに誘ってみた。
「………えっ。おまえ、まだ……なのか?」
「はい。恥ずかしながら、シンの方から積極的に迫ってくれているんですが、気恥ずかしさが勝ってしまって。このままじゃいけないと思うんですけど。」
「うーん。お前、実は頭の中ではめちゃくちゃエロいだろ。」
ぎく。
「お前の妄想がエロすぎんだよ。現実はそうでもないって。欲しいんだろ?あの子が。あの子の中で果てたいんだろ?」
お前みたいなのは、1回勢いでヤれたら大丈夫そうだよなー。
そう言って、ちょっと待ってな、と王子はゴソゴソとキッチンに行って。
青い蓋の小瓶を持ってきた。
「これ、勇気が出る薬。」
「媚薬みたいなものです?」
「そうそう、でも体には無害だから。今度そういう雰囲気になったら、自分が飲むんだ。そしたら、上手くいく。」
スノーはウインクして、親指を立てた。
師匠、かならずややり遂げて見せます!
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「スノー王子、お妃さまと仲が良いのはたいへんよろしいですが、痕をつけるのだけは注意してください!ドレスはデコルテが出るんですから…。」
「やだ、えっち!そんなとこ見ないでよ!」
「最悪、ファンデーションで誤魔化しますけどね、ケダモノですか。」
「リーゼロッテが可愛いんだからしょーがないだろ!それに、狩りに出かけてなかなか城には帰らねーんだから、できるときにやらねーと、可愛い子どももできないじゃん!」
「か、かかかか…。」
「リーゼロッテに似ても俺に似ても、可愛い子どもしかできないじゃん。」
「陛下に似るかもしれないじゃないですか。そこ!あからさまに嫌そうな顔をしない!」
離れたところで朝食をとりながら、姉夫婦を見る。
ふと見ると、シンも彼らを見ていて。
羨ましいなとか思ってるのだろうか。
少し、スノー様に相談してみたい。
リーゼロッテお姉さまとシンがオーロラに付き添われてビリヤードに興じている間に、スノー王子を飲みに誘ってみた。
「………えっ。おまえ、まだ……なのか?」
「はい。恥ずかしながら、シンの方から積極的に迫ってくれているんですが、気恥ずかしさが勝ってしまって。このままじゃいけないと思うんですけど。」
「うーん。お前、実は頭の中ではめちゃくちゃエロいだろ。」
ぎく。
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お前みたいなのは、1回勢いでヤれたら大丈夫そうだよなー。
そう言って、ちょっと待ってな、と王子はゴソゴソとキッチンに行って。
青い蓋の小瓶を持ってきた。
「これ、勇気が出る薬。」
「媚薬みたいなものです?」
「そうそう、でも体には無害だから。今度そういう雰囲気になったら、自分が飲むんだ。そしたら、上手くいく。」
スノーはウインクして、親指を立てた。
師匠、かならずややり遂げて見せます!
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