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自信をもって
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「……あ。ゆーす。……ごめん、私。疲れてたのかな?…って、え???ルシフェル様も?」
カルディは目を覚ますと、ルシフェルもいることに驚いた。
「ユース、カルディはとりあえず落ち着いたみたいだけど、もういっそやっちゃいなよ。安心させてあげるといいよ。」
「え…でも、式の前ですよ?」
「固いこと言わないで。神であるこのルシフェルが許しているのです。さっさとするのです。」
ルシフェルはおどける。
「じゃあ、僕行くね?可愛いお嫁さんが寂しがってるといけないから。僕らはもう少しゆっくり愛を育むんだ。」
転移の魔法で彼が消え、カルディの部屋に二人っきりになる。
カルディは、自分がシーツを巻いているだけで、殆ど服をまともに身に着けていないことに気づいて、恥ずかしくなった。
「ごめん、苦しそうだったし。婚礼衣装だったから…。着替えさせる余裕はなかった。」
ユースは、ベッドマットを沈ませ、座った。
なんだか、甘い空気が…。
「カルディ。君がそんなに自信がないのなら、分からせてあげる。僕がどれだけ君を愛しているのか。君じゃなければだめなのか。」
「えっ…?」
気が付くと、目の前にユースの顔があって。
これって、押し倒されている?
そっと頬に手が添えられ、唇と唇が触れた。
カルディは目を覚ますと、ルシフェルもいることに驚いた。
「ユース、カルディはとりあえず落ち着いたみたいだけど、もういっそやっちゃいなよ。安心させてあげるといいよ。」
「え…でも、式の前ですよ?」
「固いこと言わないで。神であるこのルシフェルが許しているのです。さっさとするのです。」
ルシフェルはおどける。
「じゃあ、僕行くね?可愛いお嫁さんが寂しがってるといけないから。僕らはもう少しゆっくり愛を育むんだ。」
転移の魔法で彼が消え、カルディの部屋に二人っきりになる。
カルディは、自分がシーツを巻いているだけで、殆ど服をまともに身に着けていないことに気づいて、恥ずかしくなった。
「ごめん、苦しそうだったし。婚礼衣装だったから…。着替えさせる余裕はなかった。」
ユースは、ベッドマットを沈ませ、座った。
なんだか、甘い空気が…。
「カルディ。君がそんなに自信がないのなら、分からせてあげる。僕がどれだけ君を愛しているのか。君じゃなければだめなのか。」
「えっ…?」
気が付くと、目の前にユースの顔があって。
これって、押し倒されている?
そっと頬に手が添えられ、唇と唇が触れた。
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