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ドラゴニアへの処遇
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「ご懐妊です。おめでとうございます。」
最近食欲がないなぁと思って診察を受けたら、赤ちゃんがお腹に来てくれていた…。
「ありがとう、ティア。」
「エディ………。僕も嬉しい…っ。」
ああ、この子はどんな子なんだろう。
髪の色や目の色は?エディに似ている子だといいな。
僕のお腹の中は過ごしやすいだろうか。
すくすく育って、健康に生まれてくれたらそれだけで嬉しい。
「妊娠中は竜族は呪いを弾くことができなくなるのだっけ…。ティアは強いけど、護衛と侍女を増やすよ。いいよね?」
本当は私がつきっきりでいたいけど…。
「執務だって忙しいんだから!それだけはやめて!?」
「そうだ、執務。ティアの執務を減らすよ。赤ちゃんが出来ると眠たくなるみたいだし。妊娠初期が一番危険な時期だそうだから。」
「…………ありがとう。」
「だが、こうなるとドラゴニアをなんとかしたいな。」
「カリスの滞在は3日後まででしょう。とりあえず今回は凌げるじゃない…?」
「カリスを送って、向こうの国に外交で行ってみようと思う。」
「危険、じゃない……?」
「大丈夫だよ。ティアのお陰でベラドンナを倒せたんだ。今度は私がティアの力になりたい。それに、私の力は邪竜にとっては相性が悪いはずだから。おなかの子のためにも、将来に何の不安もないようにしなくては。」
ドラゴニアはティアの国だ。
邪竜にはご退場いただいて、膿は全て出し切ってもらう。
ティアは女神と精霊の愛し子。
恐らくだが、ティアのバックに女神たちがついている以上、運はこちらに味方する。
ジョンに頼んで、私の尻尾の毛をアクセサリーにしたものを持たせ、ドラゴニアに先に行ってもらっている。
毒の国だが、アクセサリーの力で汚染から身を守ることができるはずだ。
ジョンには、ドラゴニアの内情を報告してもらうとともに、ティアやリュージュ王女のことを触れてまわってもらっているところだ。
ドラゴニア王国は国王の吐く毒のせいで汚染され、国民は疲弊している。
そこで、私が浄化して治療してやったらどうだろう。
ティアの情報が入っている状況で、私が彼らの憂いを払い、その勢いで内部から王を追い詰める。
国民に力がなくとも、歯がゆく思っていた貴族も多く、また、私が兵を連れて乗り入れれば、勝機はある。
そもそも、あの国王は、その力ゆえ城の中で封じられていたらしい。
呪われた力だと蔑まれ、閉じ込められて。
一応王族だからと縁を求めて差し出された娘は、比較的魔力が強く耐性のある者で、好きで娶ったわけではない。
一方では兄が立派な国王となり、美しい妃を得て、幸せに暮らす。
それで歪んでしまったのだろう。
だが、今の国のあり様を思えば、その両親が封じるしかなかったのも分かる。
殺さず、教育を与え、家族も得られて。
それが、精いっぱいの親の愛。エゴだったのだが、理解できずに恨んですべてを壊した。
可哀そうだと思うところもあるが、これだけの罪を犯し、国民を苦しめ、ティアの命を狙うのであれば、私は絶対に少しの情けもかけない。
不安に思うティアに微笑み、そっと肩を抱きしめる。
「カリス様はほんとうに変態さんですねぇ~~~。こんなもてなしがお望みなのですから、仕方ないですねぇ。」
「ああっ!ジョージ様ぁっ!もっとふんでっ!罵ってください!」
「カリス様ばっかり狡いですぅ!私たちもどうぞ嬲ってください!」
上着を脱ぎ、ボンテージ姿になったジョージは着やせするタイプで、可愛い顔とは裏腹に、逞しい肉体美を晒す。
ヒールの高い靴で踏みつけ、手には鞭。
「ブヒブヒ煩いんだよ、この豚ども!」
「きゃああ!ジョージさまぁ♡」
「まって、ぶたれるのはわたしよ!」
「お前たち!俺がぶたれるにきまってるだろ!」
ジョージの戦闘力は実は高い。
姉を守り、エドワードの助けになりたい一心で鍛えていたら、女王様気質の戦闘狂に育ってしまった。
ドラゴニア王国の人間は戦闘能力が高いはずだが、まともに戦ってもジョージが勝つ。
なのに、魅了の力で従わされているから…。
ジョージは、ティアの母親のことを聞いて、うんといたぶるつもりでいた。
エドワードが向こうに行くときには、同行するつもりだ。
カリスを操ってもいいな…。
最近食欲がないなぁと思って診察を受けたら、赤ちゃんがお腹に来てくれていた…。
「ありがとう、ティア。」
「エディ………。僕も嬉しい…っ。」
ああ、この子はどんな子なんだろう。
髪の色や目の色は?エディに似ている子だといいな。
僕のお腹の中は過ごしやすいだろうか。
すくすく育って、健康に生まれてくれたらそれだけで嬉しい。
「妊娠中は竜族は呪いを弾くことができなくなるのだっけ…。ティアは強いけど、護衛と侍女を増やすよ。いいよね?」
本当は私がつきっきりでいたいけど…。
「執務だって忙しいんだから!それだけはやめて!?」
「そうだ、執務。ティアの執務を減らすよ。赤ちゃんが出来ると眠たくなるみたいだし。妊娠初期が一番危険な時期だそうだから。」
「…………ありがとう。」
「だが、こうなるとドラゴニアをなんとかしたいな。」
「カリスの滞在は3日後まででしょう。とりあえず今回は凌げるじゃない…?」
「カリスを送って、向こうの国に外交で行ってみようと思う。」
「危険、じゃない……?」
「大丈夫だよ。ティアのお陰でベラドンナを倒せたんだ。今度は私がティアの力になりたい。それに、私の力は邪竜にとっては相性が悪いはずだから。おなかの子のためにも、将来に何の不安もないようにしなくては。」
ドラゴニアはティアの国だ。
邪竜にはご退場いただいて、膿は全て出し切ってもらう。
ティアは女神と精霊の愛し子。
恐らくだが、ティアのバックに女神たちがついている以上、運はこちらに味方する。
ジョンに頼んで、私の尻尾の毛をアクセサリーにしたものを持たせ、ドラゴニアに先に行ってもらっている。
毒の国だが、アクセサリーの力で汚染から身を守ることができるはずだ。
ジョンには、ドラゴニアの内情を報告してもらうとともに、ティアやリュージュ王女のことを触れてまわってもらっているところだ。
ドラゴニア王国は国王の吐く毒のせいで汚染され、国民は疲弊している。
そこで、私が浄化して治療してやったらどうだろう。
ティアの情報が入っている状況で、私が彼らの憂いを払い、その勢いで内部から王を追い詰める。
国民に力がなくとも、歯がゆく思っていた貴族も多く、また、私が兵を連れて乗り入れれば、勝機はある。
そもそも、あの国王は、その力ゆえ城の中で封じられていたらしい。
呪われた力だと蔑まれ、閉じ込められて。
一応王族だからと縁を求めて差し出された娘は、比較的魔力が強く耐性のある者で、好きで娶ったわけではない。
一方では兄が立派な国王となり、美しい妃を得て、幸せに暮らす。
それで歪んでしまったのだろう。
だが、今の国のあり様を思えば、その両親が封じるしかなかったのも分かる。
殺さず、教育を与え、家族も得られて。
それが、精いっぱいの親の愛。エゴだったのだが、理解できずに恨んですべてを壊した。
可哀そうだと思うところもあるが、これだけの罪を犯し、国民を苦しめ、ティアの命を狙うのであれば、私は絶対に少しの情けもかけない。
不安に思うティアに微笑み、そっと肩を抱きしめる。
「カリス様はほんとうに変態さんですねぇ~~~。こんなもてなしがお望みなのですから、仕方ないですねぇ。」
「ああっ!ジョージ様ぁっ!もっとふんでっ!罵ってください!」
「カリス様ばっかり狡いですぅ!私たちもどうぞ嬲ってください!」
上着を脱ぎ、ボンテージ姿になったジョージは着やせするタイプで、可愛い顔とは裏腹に、逞しい肉体美を晒す。
ヒールの高い靴で踏みつけ、手には鞭。
「ブヒブヒ煩いんだよ、この豚ども!」
「きゃああ!ジョージさまぁ♡」
「まって、ぶたれるのはわたしよ!」
「お前たち!俺がぶたれるにきまってるだろ!」
ジョージの戦闘力は実は高い。
姉を守り、エドワードの助けになりたい一心で鍛えていたら、女王様気質の戦闘狂に育ってしまった。
ドラゴニア王国の人間は戦闘能力が高いはずだが、まともに戦ってもジョージが勝つ。
なのに、魅了の力で従わされているから…。
ジョージは、ティアの母親のことを聞いて、うんといたぶるつもりでいた。
エドワードが向こうに行くときには、同行するつもりだ。
カリスを操ってもいいな…。
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