虐げられても最強な僕。白い結婚ですが、将軍閣下に溺愛されているようです。

竜鳴躍

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僕のお父様と弟

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「私がついているからね。」

「ありがとう、エディ。」


エディに手を繋いでもらい、僕らは謁見の間へ。

新しく騎士団長に就任したイースターと近衛隊長に就任したジョンが、僕らの脇に控えた。


目の前には、アクア=シャワーズ侯爵とドラゴ=シャワーズ侯爵令息。

少し薄汚れた姿の彼らは、無精ひげも生えている。


そして、サンディ王子とフラ王女、ララ王女。

サンディ王子は紳士の礼を、フラ王女は美しいカーテシ―で僕らに敬意を表する。
ララは、エディを見るなり猫撫で声をあげた。



「エドワード様ぁ!お会いしたかったですわぁ!お父様とお母様があんなふうに悪い人たちだったなんて!ララ、知らなかったの!」

うるうると瞳を潤ませて、器用だなぁ…。




「今日は、みなの処遇を伝える。まず、シャワーズ侯爵。貴方は愛するべき人を間違えた。ローズは、自分の姉の顔を奪って殺害した悪い魔女のロゼであり、彼女と共謀してリュージュ王女の顔を奪い、成り代わらせた。魔女に惑わされたといえど、そなたの罪も大きい。我が妻、ティアは本物のリュージュ王女と侯爵との間に産まれた。ローズとして生きることになったリュージュは、ロゼの根回しにより、ろくな仕事にありつけず衰弱死。遺されたティアを侯爵家に招いたはいいが、離れに閉じ込め、食糧一つ渡さなかった。ティアが精霊の愛し子、女神の愛し子でなければ、生きてはいられなかっただろう。わが子とはいえ、愛し子を傷つけた罪も重い。」

「ひぃ~!」

「お父様!私は竜の子ではなかったのですか?」

「す、すまないっ!」


断罪は続く。
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