虐げられても最強な僕。白い結婚ですが、将軍閣下に溺愛されているようです。

夫を救いに行くのは妻だよね

「エディ、大丈夫かな………。」


無事を願い、針をさす。


何だか胸騒ぎがして。


光の玉がふわふわ、いつもよりまばゆい光を放って付き纏う。


「これは…………！スージー、みんなを集めて！」




お母様は、人に言っちゃいけないって言ったけど、もうそれどころじゃない。
それに、この家の人たちなら。



スティーブやスージーたちを前に宣言する。


「皆さん、僕は精霊の愛し子です。精霊たちが旦那様の危機を報せてくれました。だから、今から僕は旦那様の応援にいきます。夫を救うのは妻でしょう？僕は行きたいんだ。」


「奥さま！危険です！」

「加勢なら俺たちで！」

「旦那様のためにも大人しくーーー「あのね、僕は深窓のご令嬢じゃないの！」


息を吸う。


「大事にしてくれるのは嬉しいけど、僕はか弱くない。」

スッと冒険者のギルド証を見せる。

Ｓと書かれたアルファベット。



「僕は強い。だから、いくね。」



にっこり微笑んで、転移する。



無事でいてね………