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国王の罠
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「エディ、気を付けてね。皆さんにご加護がありますように。」
ティアの揺れる瞳に見送られて、一路、南へ向かう。
ファイアーバード王国との国境に近い山中は、裸山で酷く乾いている。
「団長、ここらへんで休憩をとりましょう。馬もそろそろ辛いでしょう。」
「そうだな、スネイク。日陰を作ってくれ。」
旧スネーク王国の第二王子だったスネイクは、闇の魔法で日陰を造り、皆を包んだ。
フォックス王国の正規兵は振り切ってあるが、あまり休んでいると追いつかれるかもしれない。
少し休んで、水を飲んだらまた動かなくては。
「エドワルド様!」
スネイクが突然ハッとなり、声をはりあげた。
「どうした、スネイク。」
「……囲まれて、ます…。」
「そんな馬鹿な。(あっちには通達はしてあるし)まだ向こうの陣地にも入っていないのに、先回りされるわけは…。」
「エドワルド様、私が見てきます!」
旧ブラックキャット王国の公爵令息だったタイガーが跳んだ。
跳ねて木の上まで登ると、降りてくる。
「エドワルド様……。どうやら私たちは気づかれていたようです。私たちを囲んでいるのは…フォックス王国の正規軍…。もしかしたらあなたが第二王子だというのも気付いていたのかも…。」
描いていた青写真が崩れ、真っ青になった。
でも。
「……覚悟を決めよう。もとよりそのつもりだったのだから。ベラドンナに操られている彼らを倒すつもりはなかったが仕方あるまい…。」
「「は。」」
「これより、国を私たちの誇りを取り戻す戦いだ!」
ティア。
私に力を。
ティアの揺れる瞳に見送られて、一路、南へ向かう。
ファイアーバード王国との国境に近い山中は、裸山で酷く乾いている。
「団長、ここらへんで休憩をとりましょう。馬もそろそろ辛いでしょう。」
「そうだな、スネイク。日陰を作ってくれ。」
旧スネーク王国の第二王子だったスネイクは、闇の魔法で日陰を造り、皆を包んだ。
フォックス王国の正規兵は振り切ってあるが、あまり休んでいると追いつかれるかもしれない。
少し休んで、水を飲んだらまた動かなくては。
「エドワルド様!」
スネイクが突然ハッとなり、声をはりあげた。
「どうした、スネイク。」
「……囲まれて、ます…。」
「そんな馬鹿な。(あっちには通達はしてあるし)まだ向こうの陣地にも入っていないのに、先回りされるわけは…。」
「エドワルド様、私が見てきます!」
旧ブラックキャット王国の公爵令息だったタイガーが跳んだ。
跳ねて木の上まで登ると、降りてくる。
「エドワルド様……。どうやら私たちは気づかれていたようです。私たちを囲んでいるのは…フォックス王国の正規軍…。もしかしたらあなたが第二王子だというのも気付いていたのかも…。」
描いていた青写真が崩れ、真っ青になった。
でも。
「……覚悟を決めよう。もとよりそのつもりだったのだから。ベラドンナに操られている彼らを倒すつもりはなかったが仕方あるまい…。」
「「は。」」
「これより、国を私たちの誇りを取り戻す戦いだ!」
ティア。
私に力を。
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