王子様との婚約回避のために友達と形だけの結婚をしたつもりが溺愛されました

竜鳴躍

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おまけ

美人の妻を持つと夫は苦労する5

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「アレックス、部屋に戻ったら…。ね?」

「分かってる。」

銘々、会場にいる貴族にあいさつ回りをして、僕たちはちょっと疲れちゃった。


部屋に戻ったらって………やっぱりアレでしょ?

水着とか悩殺しすぎちゃったかしら。


レナードの手がさっきからイヤらしく僕の腰を撫でてるんだよね。


ふとみれば、スワン様もリーフ様も似たようなものだった。



旅っていいよね。特別感があって、開放的になれる。

仕事はちゃんとするけど、これはこれ。

普段はしない体位に挑戦したりしてみたい。




「サンドラ、どうぞ。」

「うわぁああ!ありがとう!!!」

ヤードは大きな皿に少しずつメニューを盛ってきた。さすが執事。しかも盛り付けがオシャレである。



「サンドラのおいしそう。それどこにあったの、ヤード。」

「左の方にありました。王妃様にもお持ちいたしますか?」

「ううん、ヤードは今日は執事じゃなくてサンドラの夫として参加してるんだし、ヤードはサンドラについててよ。」

「じゃあ、俺がついて行こうか。」

「うーん…。盛ってるところを見られると恥ずかしいよぉ。」

折角ダイエットに成功したけど、きっとリバウンドする。

だけど、おいしそうなんだもの!

そんな食い意地張った姿、夫には見られたくないって言うか…。


「じゃあ僕たちがついていくよ、ね、三人でいこ。」



スワン様とリーフ様を両端に、僕たちはるんるん。

「だーいえっとは明日からぁ♪」




「私たちがお取りしましょうか?」

「向こうで座って食べられますよ?」

侍従の若い男たちに声をかけられる。



…………でもその時僕たちが見たものは。


カーテンの裏。

不格好なさまでジェスチャーをしているグレイシャス。






ソイツラ(指差し)

カラダ目当て(腰へこへこ)

行ったらだめ(大きな×)

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