王子様との婚約回避のために友達と形だけの結婚をしたつもりが溺愛されました

番外編 秘め事 R18らぶらぶ詰め合わせ

秋月の風習（Rではない）

「秋月の風習！豆まきよ！」

あられ様が腰に手をあてて、ビシッとしめた。


「マメ、まき？」

なんか食べ物がもったいなくない？

食べ物おもちゃにするのよくない。



「鬼はそと～！福はうち～！って言いながら、鬼役の人に豆を投げつけて退散させるのよ。それで厄災を払うの。おまじないね！」

「うちは毎年やってるんだよ。冬は籠り気味でどこにも行けないしねぇ。いい運動にもなるんだよ。」
スノー陛下？どうして肩を回しているんでしょう。


「ウチの豆まきは本格的だからね。軍事演習なみだよ。お父様お母様、僕はいつもどおり医療班として待機していますので。」

スワン殿下？


「豆はね、僕が育てた豆だよ～。殻に入ってるからね。あとで回収してみんなで食べるんだ。だからもったいないこともないんだよ。」

それは安心したけど。



「あの。僕が鬼なんだろうなってのはよくわかったんですけど、この格好はなんでしょうか。」





お部屋の中が暖房効いてて暖かいとはいえ、虎柄のビキニなんですけど。

お腹のお肉がちょっとパンツに乗っかってて恥ずかしいんですけど！


「鬼娘の格好ね。夫の浮気に激怒して電撃を食らわせる古来から伝わる美しい鬼娘の役よ。」


「なんで僕が。」


「ダイエットになるよ。」



んもう！





「……大丈夫だ、アレックスは俺が…守るから……。」


レナードはいいから鼻血を止めてきてください。