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ウインター王国
秋月国の氷河吹雪と氷河雹太
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「レナード様、本当にかっこいいわぁ。」
「アレックス様も綺麗だなあ。」
秋月国の城の中では、黒髪黒目の姉弟が、遠いウインター王国の新しい王太子拝命と王子達の結婚のニュース誌面を見ながらうっとりする。
吊り上がった目を細め、姉の方は真っ赤な紅をひいた唇を歪める。
「スワン王子もリーフ王子も美形だったけど、やっぱりアルファの王子様よねぇ。オメガの方はどうしても抱かれる方になりたがるし。」
アルファ同士の結婚はアリだけど、オメガ同士の結婚は無い。
「吹雪。来月の船を押さえたんだ、一緒にウインター王国へ行こうぜ。向こうのあられ叔母さんにも一応行くからって先ぶれ出したし。」
「そうね。王様は妃一人じゃだめよ。私が立候補してあげなきゃね、雹太はアレックス狙い?雹太の好きそうなタイプよねー。」
「綺麗だろう?番だから横恋慕されないって思ってるだろうけどね。」
「うふふ。」
叔母さんがウインター王国に嫁いで20年以上。
あられ叔母さんも知らないだろうなー。
秋月国の門外不出事案だし。
番のフェロモンを採取して、疑似フェロモンを身にまとうことで、横恋慕しても弱らせることはない。
香の研究はこの20年で進んだからね。
元はと言えば番のいる女性に手をつけたかった皇帝のせいで研究された技術だけど。
2人は、渡航の日を心待ちにする。
「アレックス様も綺麗だなあ。」
秋月国の城の中では、黒髪黒目の姉弟が、遠いウインター王国の新しい王太子拝命と王子達の結婚のニュース誌面を見ながらうっとりする。
吊り上がった目を細め、姉の方は真っ赤な紅をひいた唇を歪める。
「スワン王子もリーフ王子も美形だったけど、やっぱりアルファの王子様よねぇ。オメガの方はどうしても抱かれる方になりたがるし。」
アルファ同士の結婚はアリだけど、オメガ同士の結婚は無い。
「吹雪。来月の船を押さえたんだ、一緒にウインター王国へ行こうぜ。向こうのあられ叔母さんにも一応行くからって先ぶれ出したし。」
「そうね。王様は妃一人じゃだめよ。私が立候補してあげなきゃね、雹太はアレックス狙い?雹太の好きそうなタイプよねー。」
「綺麗だろう?番だから横恋慕されないって思ってるだろうけどね。」
「うふふ。」
叔母さんがウインター王国に嫁いで20年以上。
あられ叔母さんも知らないだろうなー。
秋月国の門外不出事案だし。
番のフェロモンを採取して、疑似フェロモンを身にまとうことで、横恋慕しても弱らせることはない。
香の研究はこの20年で進んだからね。
元はと言えば番のいる女性に手をつけたかった皇帝のせいで研究された技術だけど。
2人は、渡航の日を心待ちにする。
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