王子様との婚約回避のために友達と形だけの結婚をしたつもりが溺愛されました

竜鳴躍

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初夜だけどしないよね?

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結婚式も終わった!
今日から僕はナードのお嫁さん!

王命が来たってへっちゃらだ!
だってもう、アレックス=コンフォートって名前の公爵令息はいないのだから。

アレックス=クリフォート伯爵令息夫人だもん!


「急だからまだ家具が揃ってないけど、今日からここが俺たちの部屋だよ。」

ナードがドアを開くと、可愛い天蓋のダブルベッドに薄いピンクのカーテン。


窓際の植木鉢の花は風に揺れて気持ちよさそう。


広くとられた天窓。

いつの間にか上がっていた月は僕たちを見守っているみたい。


「すてき!」

〈わあ!私たちのおうち!〉

精霊は喜んで植木鉢を家に選んだ。


「巻き込んでごめんね!よろしく!」
唇を指で止められる。

「俺はアレックスがすきだよ。」

ウェルカムドリンクを飲みながら、明日からどう過ごそうか、2人の未来に花を咲かせる。



「アレックスは可愛い。綺麗だし美人だよ。」

「え~?ナードはかっこいいよ!せかいいち!でも僕は平凡だよお。」

「ありがとう。ねえアレックス、俺のアレックス。着飾らせて見せびらかしたい。いい?」

「いいけどぉ…………」



あれえ?


なんか頭がふわふわするう。


躰も熱い。酔っぱらったのかなあ?



「…………んっ。」

なんか、お尻がじんわり濡れている。

粗相だったらどうしよ!


「ちょ、といれ」

ナードが僕を抱きかかえた。


「夫婦なんだから、ね?今日は初夜だよ。」

「しょや………。」


え?しないよね?
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