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アレックス=コンフォートは公爵家長男だがオメガなので跡取りにはならない
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「はぁ……。」
授業の合間に美しい花々で彩られた中庭を見ながら、窓側の席で僕、アレックス=コンフォートはため息をつく。
黒い髪に地味な顔立ち。
一応、代々宰相を務める公爵家の令息で長男だから、見た目はイマイチでも優良物件のようだけど、上の姉が優秀なのとオメガっていう男でも赤ちゃんが産める存在で家を出ることが決まっているから、教室では割と自由にそっとしてもらえている。
そうそう、世界には男女の他にアルファ、ベータ、オメガって第二の性があって、ベータが普通、アルファは男女問わず子どもを孕ませることができて、オメガは男女問わず子どもを孕める。
昔はオメガに発情期があるから蔑まれてたけど、最近の研究で発情を完全に抑えられる安全な薬も出来たし、アルファは優秀な人、オメガは劣った人って言うのは偏見で、確かにアルファに優秀な人が多いけど、必ずしも第二の性で優劣はないって今では立証されているよ。
(僕のお姉さまは本当に優秀だけどね!)
僕の憂いと裏腹に、花は風に揺れ、蝶は舞う。
ああ。世界はこんなに光と希望に満ち溢れているのに。
僕の心は絶望の闇に囚われている。
<大丈夫?>
<アレックス、元気出して。>
(うん、ちょっと……無理かもぉ。)
僕の周りには精霊がいて、僕を慰める。
年中温暖で過ごしやすい気候。
色とりどりの花が咲き乱れて世界の芸術文化の中心にあるここ、スプリング王国は、精霊を大事にする国である。
人々は大なり小なり精霊の加護を受け、この国には飢饉や災害がない。
自然界から受ける危機がないのはいいことだ。
王を頂に貴族社会であり、平民など身分社会であることは違いないが、国民はみな幸せそうだ。
対して、亡くなられた王妃の母国であるウィンター王国は、冬は厚い雪に覆われる極寒の地で精霊の恵みこそ乏しいが、その分『科学』が進歩した技術大国である。
実力主義で厳しい大地は貧富の差こそ多いなれど、貧しい者への支援はきっちりされていると聞く。
王族の婚姻を切っ掛けとしてそれぞれ交易や留学が盛んであり、スプリング王国は最先端の魔道具や技術の恩恵を、ウインター王国は食糧などの第一次産品を手に入れ、お互いwinwinの関係だ。
どちらの国も平和で、過ごしやすさでいったら、僕が今暮らしているスプリング王国の方が過ごしやすいのだろうけど、王族のレベルはウインター王国の方が上だ。
何も考えなくても、それなりに国政が行えちゃうスプリング王国の王族……。
王族みんなが代々そうだったとは思わないけれど、特に今代の王族は頭がからっぽで陛下から王太子に至るまで全く尊敬できないと言って過言ではない。
亡くなられたレイチェル王妃やレナード王子が生きていたらなあ。
レイチェル王妃はウインター王国の王女だけあって賢妃だったというし、王妃にそっくりの王子だって優秀に育っていただろう。
今の王妃は元々側妃だった陛下の幼馴染の元男爵令嬢だし、その息子の王子……グレイシャス王子は、見た目こそハニーブロンドに菫色の瞳と華やかで美形だけど、自分の美貌を鼻にかけて女遊びも激しいし、勉強嫌いで傲慢で…。本当に最悪なんだから。
ゆえに、冒頭のため息になるのである。
何故、王子が傲慢でため息なのかはあまり言いたくないが。
「はぁ…。」
「どうしたん?アレックス。精霊たちも心配しているようだけど。」
親しい友人の声に振り返ると、長い前髪の隙間からでも分かる整った顔立ちの精悍な男が立っている。
ナード=クリフォート伯爵令息。
クリフォート伯爵譲りの茶色の髪と緑色の目。
アンバランスな感じがするけど、夫人の先祖に緑色の目の人がいたらしい。遺伝は仕方ない。
僕はナードは男前だと思うんだけど、肌にそばかすが散っているせいかナードの良さに誰も気付いていない。
絶対に王子よりナードの方がいい男なのに!
「………ああ。うちって公爵家でしょ?前々から話はあったんだけどさ。ついに、王命で縁談が来そうなんだよね。どうにかして逃げられないかって思って…。」
「王命なのに、よく事前に分かったね?」
ナードのお母様は元王妃付の侍女だった。お父様もお城で働いているから、多少腹を割って話しても大丈夫。
「王子本人がさっきこの教室まで来て、悪態ついて行ったんだよ!『お前みたいな地味で美しくもない男オメガが俺の婚約者になれたとしても、愛されるなどと思うなよ!お前なんか、公爵に今まで通り王家の仕事を押し付けるための生贄なんだからな!お飾りで十分だ!レイチェルを初夜だから抱いたのが間違いだったってお父さまも言ってた!だから、初夜もしないからな!一生誰にも愛されずに枯れるがいい!俺から一度でも情けを貰えるなどと思うなよ!』」
ナードは目をまるくして、呆れたという顔をした。
「……なんだ、それは。」
「僕だって貴族だし、どっかに政略で嫁ぐ覚悟はしてたよ?僕はお姉さまと違って平凡な容姿だし、愛される結婚だってあきらめてた。だけど、あんまりじゃない!?…………断りたいけど、王命だし、逃げられないのかなぁって絶望してたとこ。陛下も王妃も全く尊敬できないお人柄だし、あんな人たちが義理の両親になるなんてやだよぉ。」
本当になんでクーデターが起きないんだろ。
この国に不足がないからか。王家は何にもしなくてもいい国だから。
だからお父様も耐えて国政を(実質)執り行っているのだろう。
いくら国王がダメダメだからって民意もないのにひっくり返せるわけはないもの。
悪法もまた法なり。悪王もまた王なり、だ。
「………それに、僕、心の底から王子が嫌いなんだ。ナードだから言うけど、うちは公爵家だからお城に呼ばれたことがあって。その頃はまだレナード王子もいらしてね。レイチェル王妃もまだ健在で。凛として素敵な方だったなぁ。レナード王子はレイチェル王妃にそっくりでウインター王国の王族らしいプラチナブロンドに緑色の目をしてた。僕、お城で迷子になっちゃって。レナード王子がみんなのところへ連れて行ってくれたんだ。」
「ふぅん……。そうか。レナード王子はいい奴だった?」
「うん!ちょっとナードに似てた……ような気がするかな?」
「そか、そか。」
「でさ、そんなふうにレナード王子は素敵だったんだけど、グレイシャス王子はほんと最悪だったの!僕の顔を見るなり、『地味!』だの『目が真っ青で気持ち悪い!』だの言ってきてさ…。僕もうトラウマだよ。ああ、ずっと接点をもたないようにしてたのに、どうして婚約なんていうことになったんだろう。こんなことなら早く誰かのお嫁さんになっとくんだった。」
「……あのバカそんなこと言ったのか。だからこんなに前髪をのばして。綺麗な瞳なのにな。」
ナードがつんと僕の前髪を指で持ち上げた。
「子どもの頃の顔なんて変わるもんだろう。大体、子どもの頃可愛すぎると大人になったら残念になるんだ。アレックスのご両親が言ってたよ、アレックスはお母上の子どもの頃にそっくりだって。」
「あはは、それは完全に親の欲目でしょう?」
ぱぱっと前髪を元に戻す。
「なあ、アレックス。王命より先に結婚してたらいいんだよな?」
「そうだけど…。今から?」
「陛下は仕事をしないし、仕事をしてるのはアレックスのお父様なんだし、今からでもうまくやればいけるんじゃないか?」
確かに?
「だけど、相手は?こんなことに付き合わせるなんて…。」
「俺、俺。俺と結婚すればいいじゃない。」
そうよ、そうしたらいいのよ!と精霊たちも華やぎ始めた。
晴天の霹靂。
授業の合間に美しい花々で彩られた中庭を見ながら、窓側の席で僕、アレックス=コンフォートはため息をつく。
黒い髪に地味な顔立ち。
一応、代々宰相を務める公爵家の令息で長男だから、見た目はイマイチでも優良物件のようだけど、上の姉が優秀なのとオメガっていう男でも赤ちゃんが産める存在で家を出ることが決まっているから、教室では割と自由にそっとしてもらえている。
そうそう、世界には男女の他にアルファ、ベータ、オメガって第二の性があって、ベータが普通、アルファは男女問わず子どもを孕ませることができて、オメガは男女問わず子どもを孕める。
昔はオメガに発情期があるから蔑まれてたけど、最近の研究で発情を完全に抑えられる安全な薬も出来たし、アルファは優秀な人、オメガは劣った人って言うのは偏見で、確かにアルファに優秀な人が多いけど、必ずしも第二の性で優劣はないって今では立証されているよ。
(僕のお姉さまは本当に優秀だけどね!)
僕の憂いと裏腹に、花は風に揺れ、蝶は舞う。
ああ。世界はこんなに光と希望に満ち溢れているのに。
僕の心は絶望の闇に囚われている。
<大丈夫?>
<アレックス、元気出して。>
(うん、ちょっと……無理かもぉ。)
僕の周りには精霊がいて、僕を慰める。
年中温暖で過ごしやすい気候。
色とりどりの花が咲き乱れて世界の芸術文化の中心にあるここ、スプリング王国は、精霊を大事にする国である。
人々は大なり小なり精霊の加護を受け、この国には飢饉や災害がない。
自然界から受ける危機がないのはいいことだ。
王を頂に貴族社会であり、平民など身分社会であることは違いないが、国民はみな幸せそうだ。
対して、亡くなられた王妃の母国であるウィンター王国は、冬は厚い雪に覆われる極寒の地で精霊の恵みこそ乏しいが、その分『科学』が進歩した技術大国である。
実力主義で厳しい大地は貧富の差こそ多いなれど、貧しい者への支援はきっちりされていると聞く。
王族の婚姻を切っ掛けとしてそれぞれ交易や留学が盛んであり、スプリング王国は最先端の魔道具や技術の恩恵を、ウインター王国は食糧などの第一次産品を手に入れ、お互いwinwinの関係だ。
どちらの国も平和で、過ごしやすさでいったら、僕が今暮らしているスプリング王国の方が過ごしやすいのだろうけど、王族のレベルはウインター王国の方が上だ。
何も考えなくても、それなりに国政が行えちゃうスプリング王国の王族……。
王族みんなが代々そうだったとは思わないけれど、特に今代の王族は頭がからっぽで陛下から王太子に至るまで全く尊敬できないと言って過言ではない。
亡くなられたレイチェル王妃やレナード王子が生きていたらなあ。
レイチェル王妃はウインター王国の王女だけあって賢妃だったというし、王妃にそっくりの王子だって優秀に育っていただろう。
今の王妃は元々側妃だった陛下の幼馴染の元男爵令嬢だし、その息子の王子……グレイシャス王子は、見た目こそハニーブロンドに菫色の瞳と華やかで美形だけど、自分の美貌を鼻にかけて女遊びも激しいし、勉強嫌いで傲慢で…。本当に最悪なんだから。
ゆえに、冒頭のため息になるのである。
何故、王子が傲慢でため息なのかはあまり言いたくないが。
「はぁ…。」
「どうしたん?アレックス。精霊たちも心配しているようだけど。」
親しい友人の声に振り返ると、長い前髪の隙間からでも分かる整った顔立ちの精悍な男が立っている。
ナード=クリフォート伯爵令息。
クリフォート伯爵譲りの茶色の髪と緑色の目。
アンバランスな感じがするけど、夫人の先祖に緑色の目の人がいたらしい。遺伝は仕方ない。
僕はナードは男前だと思うんだけど、肌にそばかすが散っているせいかナードの良さに誰も気付いていない。
絶対に王子よりナードの方がいい男なのに!
「………ああ。うちって公爵家でしょ?前々から話はあったんだけどさ。ついに、王命で縁談が来そうなんだよね。どうにかして逃げられないかって思って…。」
「王命なのに、よく事前に分かったね?」
ナードのお母様は元王妃付の侍女だった。お父様もお城で働いているから、多少腹を割って話しても大丈夫。
「王子本人がさっきこの教室まで来て、悪態ついて行ったんだよ!『お前みたいな地味で美しくもない男オメガが俺の婚約者になれたとしても、愛されるなどと思うなよ!お前なんか、公爵に今まで通り王家の仕事を押し付けるための生贄なんだからな!お飾りで十分だ!レイチェルを初夜だから抱いたのが間違いだったってお父さまも言ってた!だから、初夜もしないからな!一生誰にも愛されずに枯れるがいい!俺から一度でも情けを貰えるなどと思うなよ!』」
ナードは目をまるくして、呆れたという顔をした。
「……なんだ、それは。」
「僕だって貴族だし、どっかに政略で嫁ぐ覚悟はしてたよ?僕はお姉さまと違って平凡な容姿だし、愛される結婚だってあきらめてた。だけど、あんまりじゃない!?…………断りたいけど、王命だし、逃げられないのかなぁって絶望してたとこ。陛下も王妃も全く尊敬できないお人柄だし、あんな人たちが義理の両親になるなんてやだよぉ。」
本当になんでクーデターが起きないんだろ。
この国に不足がないからか。王家は何にもしなくてもいい国だから。
だからお父様も耐えて国政を(実質)執り行っているのだろう。
いくら国王がダメダメだからって民意もないのにひっくり返せるわけはないもの。
悪法もまた法なり。悪王もまた王なり、だ。
「………それに、僕、心の底から王子が嫌いなんだ。ナードだから言うけど、うちは公爵家だからお城に呼ばれたことがあって。その頃はまだレナード王子もいらしてね。レイチェル王妃もまだ健在で。凛として素敵な方だったなぁ。レナード王子はレイチェル王妃にそっくりでウインター王国の王族らしいプラチナブロンドに緑色の目をしてた。僕、お城で迷子になっちゃって。レナード王子がみんなのところへ連れて行ってくれたんだ。」
「ふぅん……。そうか。レナード王子はいい奴だった?」
「うん!ちょっとナードに似てた……ような気がするかな?」
「そか、そか。」
「でさ、そんなふうにレナード王子は素敵だったんだけど、グレイシャス王子はほんと最悪だったの!僕の顔を見るなり、『地味!』だの『目が真っ青で気持ち悪い!』だの言ってきてさ…。僕もうトラウマだよ。ああ、ずっと接点をもたないようにしてたのに、どうして婚約なんていうことになったんだろう。こんなことなら早く誰かのお嫁さんになっとくんだった。」
「……あのバカそんなこと言ったのか。だからこんなに前髪をのばして。綺麗な瞳なのにな。」
ナードがつんと僕の前髪を指で持ち上げた。
「子どもの頃の顔なんて変わるもんだろう。大体、子どもの頃可愛すぎると大人になったら残念になるんだ。アレックスのご両親が言ってたよ、アレックスはお母上の子どもの頃にそっくりだって。」
「あはは、それは完全に親の欲目でしょう?」
ぱぱっと前髪を元に戻す。
「なあ、アレックス。王命より先に結婚してたらいいんだよな?」
「そうだけど…。今から?」
「陛下は仕事をしないし、仕事をしてるのはアレックスのお父様なんだし、今からでもうまくやればいけるんじゃないか?」
確かに?
「だけど、相手は?こんなことに付き合わせるなんて…。」
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