【完結】女装して姫プレイにハマった公爵次男は 王弟殿下に絡めとられる

４月になったら１８です

「卒業おめでとうございます。」

３月。

白く可憐な桜は散って、風が少し暖かくなってきた頃、エンリケ王子とミリオン様は卒業した。


二人の結婚は、双方の家に波乱を巻き起こしたが、きっちり二人は説得した。
そして、ブルーノ様と俺の養子に入ることまで承諾を得てしまっていた。


お父様が頭を抱えていたなぁ…。


２人は、既に致しているらしい。


興味あるし楽しみだけどちょっとだけ怖い夜の生活。
エンリケ王子に聞いてみたい。


だって、どんなテキストよりも経験者から聞いた方が確かなんだもの。



お尻が広げられる時痛くないのかとか。

切れなかったかとか。

いい薬はあるのかとか。


聞いてみたいことは山ほどある。




「これ、俺とブルーノ様から。領地で作っている万年筆というものです。長持ちしますよ。」


「ふふふ。早いけどお義父様とお義母様からの祝いの品だと思うと嬉しいな～。」


「それと、ミリオン様へも。お揃いです！」



最初、用意していた品はエンリケ王子にだけだったが、二人がいずれ義理の息子たちになると考えると、ミリオンにも渡そうということになった。

「コバルトブルーの軸か。エンリケの目の色に似てる…。」

「ミリオン様の目の色もあればよかったんですけどね。」



「そのうち、自分でエンリケに贈るよ。ありがとう。」



２人とも幸せそう。

よかったね。




来月、イーノお兄様がセレナ様と結婚する。

それからすぐになっちゃうけど、まだ学生だけど…。お父様が許してくださったから、俺も結婚する。



「俺とブルーノ様が結婚するまで待っていてくださいね。そうしたら、養子に来るんでしょう？」

「ああ。早く一緒に暮らせるのを楽しみにしてるよ。」


やっぱりエンリケ王子の笑顔はキラキラだ。


まぶしっ。