【完結】女装して姫プレイにハマった公爵次男は 王弟殿下に絡めとられる

メロディの末路

いやいやながら修道院生活。

あの殺し屋の男の吉報を待って、それだけが楽しみでならないわ。

「メロディ。貴方を修道院から出します。」



今日は急にいかめつい修道女の偉い人から、そういわれたの。


ええっ！

何があったのかしら！

家に帰れるってこと？

私をあんなに可愛がっていたお父様とお母様だもの。
きっと交渉してくれたんだわ。

それとも私が可愛いから？

そうよ、修道院で一生を終えるんて、世界の損失だわ。




騎士にエスコートされて、馬車に乗った。

誰かに私は見初められていたのかも♡



「ねえ、私着替えたいわ。侍女はどこ？私のドレスは？しっかり髪も整えたいし、化粧もしなきゃ。」





でも私はそのままの姿で陛下の前に出された。



私の依頼でエンリケ王子が誘拐された？
あわや暴行されて国外に売られるところだったって、知らないわよ！

あいつ何人違いしているのよ！



私は両親から絶縁され、平民になっていた。


私は今、刑の執行をじめじめした地下牢で待っている。


向かいの牢にはあの男がいて、代わる代わる囚人の玩具にされていた。


私は罵られる。

囚人たちに。



なんて恐ろしい女。

醜い女。


よほど暗殺者の方が可愛い。

私なんて抱く気もしないと。