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なんであんなこと聞くんだろう。

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閨のことくらい本当は知ってる。

だけど、恥ずかしいじゃない。


「……………ブルーノ様。ちょっとくらい手をだしてくれてもいいのに。」


コネクトルームのドアを見る。


あそこを開けたら、ブルーノ様がいる。



………開けて、みようか。


ドアノブに手をかけようとして、やめた。




「春になったら18になるけど、まだ学生だもんな。結婚式も挙げてないのに婚前交渉はよくない。」

自分に言い聞かせて布団をかぶった。



でも、お風呂で見た彼の逞しい腕や体が忘れられない。



あの腕に抱かれたい。





明日は早いから、早く寝なきゃいけないのに、全然眠れなくて。


悶々とした。








「2人で自慰するくらいだったらやっちゃえばいいのに。」

真ん中の部屋のヒューリーは悪態をつく。

女の子じゃないし、処女の確認なんてないんだし、子どもができるわけでなし。


真面目だなあ。


一緒にいるあの子たちも含めて、類は友を呼ぶというか、基本は真面目な子たちだ。

抜け出して二人っきりになろうともしない。



俺が学生の時分はどうだっただろうか。

マシュー先輩に憧れていつも追いかけてばかりだったっけ。

いつも防具や服を傷めるから、器用な先輩は繕ってくれた。


マシュー先輩の鎖骨を見ていたら、下半身が昂って、俺は自分の性癖を自覚した。


三学年の頃。18歳の話である。



「センパイ…!」

一足先に騎士になった先輩と約束して、街で会った。



先輩を酔い潰して…。


俺は………。
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