【完結】女装して姫プレイにハマった公爵次男は 王弟殿下に絡めとられる

君はシンデレラ

「ニーノ様、どこからどうみてもシンデレラですよ。」

「ありがとう、マシュー。」


ローズブランドからマシューが来てくれて、衣装を調整した。


最初は地味な女の子。

お仕着せを着て、真面目眼鏡で出る。




「うふふ、ニーノ様を虐めちゃいますね！」

女の子たちがキャッキャしている。

「お義母さま、お義姉さま、よろしくお願いします。」



さあ、出番だ。



ステージに入る前に、大きな花束。

ブルーノ様からだ。

こっそり袖から客席を見ると、最前列の真ん中に目立つ金髪が二つ見えた。


んもぉ～ブルーノ様とエンリケ王子ったら。







『ほほほ、シンデレラ！私たちはお城でぱ～ティがあるのっ！帰ってくるまでに家事を終わっておきなさいよ！』

『全く地味ねぇ～。貴方と違って私は美しいから、王子様に見初められちゃうかも！』


『ウッウッ、私もパーティにいきたい。お父様、どうして死んでしまったの？どうしておかあさまと再婚したの？』


「おい！どう見ても私のニーノが一番美人だろうが！」

「ちょっとブルーノ様。落ち着いてください。劇ですから！」


うーん。舞台の下がうるさい。うれしいけど恥ずかしいかも…！