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パーティの夜とケイトリンの計画

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「お加減はいかが?」


パーティの夜、エスコートせざるを得ない妃のどぎつい香水の香りに気分を悪くしていると、カトレアが水を手配してくれた。

……本当に気が利く。

この人と結婚していれば…。騙されなかったら…。
だが、たらればだし、自分が悪いのだ。

彼女の隣の宰相に礼を言う。


「ありがとうございます。少し楽になりました。」


「日頃の疲れがたまってらっしゃるのでしょう。別室でお休みいただいても、構わないですよ。」


「………いえ、最後まで参加させてください。これが私の責任というものですから。。」



ケイトリンは終始カトレアを睨みつけ、ラナは何か言いたそうな顔で後ろから付き従っている。







「ふふん、年頃の男性も割と来ているじゃない。なかなか格好いい子が多いわ。よかったわね、今夜は伯爵以上の高位貴族の集まりよ。ラナ、決めるわよ。」

豊満な体を無理やり絞めつけて、細いウエストを作ったケイトリンは、内心息苦しさを感じながら、舌なめずりをするように男を物色していた。

夫は淡泊なのか、自分から迫らない限り閨をすることはない。
しかも、媚薬の助けを借りる必要があったから、常にケイトリンは媚薬を持ち歩いている。

既成事実を作ればいいのよ。


ケイトリンは、マーマレイドと一緒にいるシーザルに目を付けた。



「乾杯。」

実の娘に媚薬を盛り、具合の悪くなった娘を部屋に閉じ込める。

媚薬成分のある香を焚き、後は目的の男子を娘のいる部屋に閉じ込めるだけだ。


そして―――――――――


トーマス。

彼には、あの女の息子をめちゃくちゃにするよう指示してある。


私の娘をあんなにコケにして。

許せないんだから!
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