上 下
37 / 104

忘れてたー!

しおりを挟む
るんるん♪今日から学園でも友達がいるんだもん♪


「おはよう。」

「おはよ、ニーノ。」


教室でシーザルに挨拶をすれば、教室がどよめいた。



(なに……今……笑っ…。)
(あれ?もしかしてそんなに怖い人じゃない?)


「どよめいてるなあ。」

「?え?どよめき?」

首をきゅっと傾ける。


(ええええええ!きゃわわ!)

(ギャップ萌える!)

(えええ?話しにくいと思って誰も近寄らなかっただけで、本当はこんな人?)



「………っ。そういうところだぞっ。可愛いのが駄々洩れしてるからな?それはそうと、どうするんだよ。ブルーノ殿下とエンリケ殿下。」


あっ。



エンリケ殿下………!


すっかり忘れてた!!!!!



「俺の心は……。」

「なるべく早い方がいいぞ?振られる方は拗らせそうだからな。」


うん……。





授業の後は、みんなで今年の学園祭の出し物について話し合った。

うちのクラスは劇をすることになった。

ローズブランドで衣装を用意しようと思う。


「………それで劇の内容だけど、『シンデレラ』はどうだろう。」

シーザルが提案する。


「いいね!シーザル。それじゃあ、王子様はお願い!」

「シーザルならそこそこ説得力あるんじゃない?」

「シンデレラは?」

「シンデレラは、ニーノどう?」


「えっ。」








その後、各クラスからの学園祭の出し物についての企画書を受け取ったエンリケ殿下は……。

「はぁはぁ!ニーノがシンデレラっ!」

「殿下!鼻血!鼻血を拭いてください!」

ちょっと出血が多すぎたという。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

僕を拾ってくれたのはイケメン社長さんでした

なの
BL
社長になって1年、父の葬儀でその少年に出会った。 「あんたのせいよ。あんたさえいなかったら、あの人は死なずに済んだのに…」 高校にも通わせてもらえず、実母の恋人にいいように身体を弄ばれていたことを知った。 そんな理不尽なことがあっていいのか、人は誰でも幸せになる権利があるのに… その少年は昔、誰よりも可愛がってた犬に似ていた。 ついその犬を思い出してしまい、その少年を幸せにしたいと思うようになった。 かわいそうな人生を送ってきた少年とイケメン社長が出会い、恋に落ちるまで… ハッピーエンドです。 R18の場面には※をつけます。

痴漢に勝てない肉便器のゆずきくん♡

しゃくな
BL
痴漢にあってぷるぷるしていた男子高校生があへあへ快楽堕ちするお話です。 主人公 花山 柚木(17) ちっちゃくて可愛い男子高校生。電車通学。毎朝痴漢されている。 髪の色とか目の色はお好みでどうぞ。

会社を辞めて騎士団長を拾う

あかべこ
BL
社会生活に疲れて早期リタイアした元社畜は、亡き祖父から譲り受けた一軒家に引っ越した。 その新生活一日目、自宅の前に現れたのは足の引きちぎれた自称・帝国の騎士団長だった……!え、この人俺が面倒見るんですか? 女装趣味のギリギリFIREおじさん×ガチムチ元騎士団長、になるはず。

緋の翅

鯨井イルカ
BL
 ごく普通の会社員平川静一には『緊縛』という倒錯的な趣味があった。  元恋人にコレクションを全て捨てられた静一は、ある日黒い肌襦袢を身に纏った男性が緋色の縄に縛られていく配信のアーカイブを見つける。一目で心を奪われて他の動画を探したが、残っていたのはその一件だけだった。  それでも諦めきれず検索が日課になった日々のなか、勤め先で黒縁眼鏡をかけた美貌の男性社員、高山円と出会った。 ※更新はおそらく隔週くらいの頻度になる予定です。

逃げるが勝ち

うりぼう
BL
美形強面×眼鏡地味 ひょんなことがきっかけで知り合った二人。 全力で追いかける強面春日と全力で逃げる地味眼鏡秋吉の攻防。

泡沫でも

カミヤルイ
BL
BL小説サイト「BLove」さんのYouTube公式サイト「BLoveチャンネル」にて朗読動画配信中。

兄上の五番目の花嫁に選ばれたので尻を差し出します

月歌(ツキウタ)
BL
今日は魔王である兄上が、花嫁たちを選ぶ日。魔樹の華鏡に次々と美しい女性が映し出される。選ばれたのは五人。だけど、そのなかに僕の姿があるのだけれど・・何事? ☆表紙絵 AIピカソとAIイラストメーカーで作成しました。

ペットボトルはミルクティーで 〜呉服屋店長は新入社員に狙われてます!〜

織緒こん
BL
pixivより改題して転載しています。(旧題『干支ひとまわりでごめんなさい〜呉服屋店長ロックオン〜』) 新入社員 結城頼(23)×呉服屋店長 大島祥悟(35)  中堅呉服店の鼓乃屋に勤める大島祥悟(おおしましょうご)は、昇格したばかりの新米店長である。系列店でも業績のいい店舗に配属されて、コツコツと仕事をこなしながら、実家で父が営むカフェの手伝いをする日々。  配属先にはパワハラで他店から降格転勤してきた年上の部下、塩沢(55)と彼のイビリにもめげない新入社員の結城頼(ゆうきより)がいた。隙あらば一番の下っ端である結城に仕事を押し付け、年下店長を坊や扱いする塩沢の横暴に、大島は疲れ果て──

処理中です...