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君は
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全く君は!
腕の中で気を失ったニーノの体が熱い!
体調が悪かったのか。
ニーノにとっては、初めての友人とのお出かけだ。
無理をしたのかもしれないし、もしかしたら本人でさえ体調不良に気付いていなかったのかもしれない。
はしゃいで興奮して、急に悪化したのかも。
ほっとして全部出てきたのだろう。
「シーザル!屋敷に先に戻る。部屋の用意を頼む。」
「はい。それでは私たちも。ベリーサも着替えないと。」
私たちは急いで屋敷に戻った。
「私たちにお任せください。」
屋敷に戻ると、先触れで侍女が待機していた。
なかなかシーザルは見どころのある青年だと思う。
医師ももうすぐ着くという。
私は一瞬迷ったが、ニーノを侍女に任せながら伝えた。
今からドレスを脱がすのだから、仕方ない。
彼はばれたくなかっただろうが。
「女性の姿をしているが男性だ。よろしく頼む。」
侍女たちはわずかに驚いたが、何も言わずに引き継いだ。
「ニーノ、なんですね。」
シーザルは聞けば同じクラスらしい。
気付いていたとは。
ますます気に入った。
他の者は驚いている。
「シリアス公爵家が窮屈で、こっそり変装して遊んでいたんだ。女装の方がバレないと思ったらしい。本当は友だちが欲しい、普通の男の子なんだよ。さあ、ベリーサも早く体を温めておいで。」
ベリーサは礼をして、浴室へ向かった。
「嫌わないでやって欲しい。君たちはニーノにとって、何より大切な友人だ。」
「嫌うわけありませんわ!ローズ様でもニーノ様でも同じです!ローズ様がニーノ様の本当の姿なのですね。」
マーマレイドの声が心強い。
ニーノの支度が終わったということで、私は客間に向かった。
医師から、風邪だと言われた。
礼をして送り、ベッドの脇に腰掛ける。
侍女は迷った結果、ネグリジェを着せていた。
素顔でヘアピースも取れているが、違和感はない。
寝顔を見守る。
腕の中で気を失ったニーノの体が熱い!
体調が悪かったのか。
ニーノにとっては、初めての友人とのお出かけだ。
無理をしたのかもしれないし、もしかしたら本人でさえ体調不良に気付いていなかったのかもしれない。
はしゃいで興奮して、急に悪化したのかも。
ほっとして全部出てきたのだろう。
「シーザル!屋敷に先に戻る。部屋の用意を頼む。」
「はい。それでは私たちも。ベリーサも着替えないと。」
私たちは急いで屋敷に戻った。
「私たちにお任せください。」
屋敷に戻ると、先触れで侍女が待機していた。
なかなかシーザルは見どころのある青年だと思う。
医師ももうすぐ着くという。
私は一瞬迷ったが、ニーノを侍女に任せながら伝えた。
今からドレスを脱がすのだから、仕方ない。
彼はばれたくなかっただろうが。
「女性の姿をしているが男性だ。よろしく頼む。」
侍女たちはわずかに驚いたが、何も言わずに引き継いだ。
「ニーノ、なんですね。」
シーザルは聞けば同じクラスらしい。
気付いていたとは。
ますます気に入った。
他の者は驚いている。
「シリアス公爵家が窮屈で、こっそり変装して遊んでいたんだ。女装の方がバレないと思ったらしい。本当は友だちが欲しい、普通の男の子なんだよ。さあ、ベリーサも早く体を温めておいで。」
ベリーサは礼をして、浴室へ向かった。
「嫌わないでやって欲しい。君たちはニーノにとって、何より大切な友人だ。」
「嫌うわけありませんわ!ローズ様でもニーノ様でも同じです!ローズ様がニーノ様の本当の姿なのですね。」
マーマレイドの声が心強い。
ニーノの支度が終わったということで、私は客間に向かった。
医師から、風邪だと言われた。
礼をして送り、ベッドの脇に腰掛ける。
侍女は迷った結果、ネグリジェを着せていた。
素顔でヘアピースも取れているが、違和感はない。
寝顔を見守る。
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