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衝撃の事実
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「えへ♡今日から私も一緒に冒険者をさせてください♡」
何だこの生き物は。
別人が過ぎるだろう。
「今のこれなら良いと思います。」
ハーネスはまんざらでもないらしい。
まあ見た目は良いし。
横暴でさえなければ、馬鹿なだけならカワイイものだしな…。
しかし、俺の後ろでミラーを警戒している可愛いハイリ。
そりゃあそうだ。
長年恐れてきたんだから。
ミラーが別人になった。
これはこれで怖いよー。
しかも、ミラーが突然、衝撃の事実を口にした。
「ハイリが発情しなかったり、自分の番を認識できないのは、お母様のせいだと思う!私がβだったから、婚約者候補のΩの子が運命のアルファに出会ってしまわないように、お母様がお茶会で薬を盛ってたみたいだから。」
マリアさんがふるふると震えている。
僕のためにこんなに怒って…。(ぽッ。)
「あほか!あのくそ王妃!人をなんだと思ってんだ!ぶっ殺す!」
「まあまあ、殺しちゃだめだよ。」
「……殺しはしないが、そのくらい憎い、って意味だよ。」
でも、ということは、他のΩの婚約者候補の人も、番が認識できなくてこまってるんじゃないかしら。
「治らないのか?」
「時間がかかるとは思うけど、自然治癒はするはずだよ。急ぐなら、北の玄武山に行って玄武の尾の鱗を貰うしかないと思う。玄武も神獣でしょ?毒消しをもらうんだ。」
ミラーが教えてくれた。
うーん、正直僕は困ってないけど、困ってる人がいるかもしれないし。
僕も治れば、番の人が分かるかもしれない。
もしかしたら、キュンってなるかも。
よし、お父様にお願いして遠出を許していただこう。
何だこの生き物は。
別人が過ぎるだろう。
「今のこれなら良いと思います。」
ハーネスはまんざらでもないらしい。
まあ見た目は良いし。
横暴でさえなければ、馬鹿なだけならカワイイものだしな…。
しかし、俺の後ろでミラーを警戒している可愛いハイリ。
そりゃあそうだ。
長年恐れてきたんだから。
ミラーが別人になった。
これはこれで怖いよー。
しかも、ミラーが突然、衝撃の事実を口にした。
「ハイリが発情しなかったり、自分の番を認識できないのは、お母様のせいだと思う!私がβだったから、婚約者候補のΩの子が運命のアルファに出会ってしまわないように、お母様がお茶会で薬を盛ってたみたいだから。」
マリアさんがふるふると震えている。
僕のためにこんなに怒って…。(ぽッ。)
「あほか!あのくそ王妃!人をなんだと思ってんだ!ぶっ殺す!」
「まあまあ、殺しちゃだめだよ。」
「……殺しはしないが、そのくらい憎い、って意味だよ。」
でも、ということは、他のΩの婚約者候補の人も、番が認識できなくてこまってるんじゃないかしら。
「治らないのか?」
「時間がかかるとは思うけど、自然治癒はするはずだよ。急ぐなら、北の玄武山に行って玄武の尾の鱗を貰うしかないと思う。玄武も神獣でしょ?毒消しをもらうんだ。」
ミラーが教えてくれた。
うーん、正直僕は困ってないけど、困ってる人がいるかもしれないし。
僕も治れば、番の人が分かるかもしれない。
もしかしたら、キュンってなるかも。
よし、お父様にお願いして遠出を許していただこう。
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