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あなた実はドジっ子でしょう?

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隣で体を洗う。

「ウルフは体どこから洗う?」

「えっ。頭?」

「俺は腕からだな。襲われた時のために腕はなるべく開けて起きたいから。」


「風呂場で襲われるなんて、そんな。敵陣じゃあるまいし。」

というか、この人、仕事以外では一人称は俺だな。


「さすがにここには、信頼している奴しかいないがな。泊まりの仕事もある。俺はいつも太腿に武器を隠し持っているんだ。」

ああ。この人、綺麗だもんな。

若いし。

お偉いさんにはそう思う奴もいたって、おかしくない。

あー、なんかムカムカしてきた。


「そういうところには、今度から俺も連れて行ってくださいよ。」

「じゃあ、来週行くか?仕事じゃないが夜会がある。一応、高位貴族なんだ。」



あはは、と笑いながら、頭や体の泡を流して、
湯船の端に脚をかけ―――――危ない!


スルッと滑った体を抱いて、湯船に二人で抱き合っている格好で沈む。

「全くもう!実はあんた、ドジっ子でしょう!」


「わ………悪かったな。」


腕の中の顔は真っ赤で。

小さく、ありがとうと聞こえた。



やばい。下半身がむくむくと………。




「ちょ、ウルフ。あたってる!なんかおっきくなってる!」


「すみません、隊長。俺、隊長のことが好きみたいです。でもちゃんと自制出来ますから。」

隊長は綺麗な目を見開いて………。



「お前なら、悪い気はしない。」
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