俺がお前を王にしてやる―隠れオメガクイーンは勇者様―

竜鳴躍

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仲直り♡

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「ローゼ!!!!!」


公爵邸にこだまするアーサーの声は切羽詰まっている。



「おやおや。あの子がこんなに張りのある声を出せるようになるなんて。変わるものだ。これもローゼのお陰だね。」

ハーブティーをいただきながら、俺は思ったより早いな?と思った。

手紙を読んですぐに来たのだろう。


「おねがいだ、ローゼがいない宮なんてもう耐えられない…!毎日少しずつ成長する子を見守っていたい。ローゼたちを守りたいんだ!」

「でも俺はあそこじゃ落ち着けないんだよ、アーサー。妊夫って精神的に不安定になったりするもんなんだ。妃としての勤めはちゃんとするから。閨とか妻としての務めは暫く無理だけど。」


「………伯父上はいいのにっ。」

「だって公爵は俺にとってお母さんだもん。ジョシュアンさんはお父さん。それにさ、気づいてる?最近仕事の話か子どもの話しかしてない。他にも。」


そういうと、アーサーは気づいてくれたようだ。


公爵とジョシュアンさんを見て、俺を見た。



「ごめん……。大好きなローゼのお腹に僕とローゼの可愛い子どもが出来たって思ったら嬉しすぎて…。舞い上がってた。」

「ふふふ。よかったね、ローゼ。仲直りだ。引きずるものじゃないよ。」


公爵様がニッコリほほ笑む。

「アキレスも今のアーサーとおんなじだったよ。同じようにオデットに叱られてたなあ。アーサーは顔以外はオデットに似たかと思ってたけど、アキレスによく似てる。」

距離をとっていたのに、アキレスが泣きついてくるから全部知ってる、と。

陛下ぁ………。


「ローゼはここが落ち着くというし、アーサーも転移ができるのだから、仕方ないから二人ともここで住むといいよ。ローゼ、アーサーが困ったちゃんになったら私とジョシュアンが味方だからね。それなら大丈夫でしょ?」


あああ!好き!

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