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おとーさんはさみしい3
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「俺は公爵のところで産みます。反省するまで帰って来ません。公爵とジョシュアンさんに助けてもらいながら育児をしたいです………と。」
公爵のところでゆっくりしながら、城とシュヴァイツァー王国にいるお母様へ手紙を書く。
お母様には出産予定日を伝えて。
きっと産み月近くなってきたら、こっちへ来てくれるだろう。
「ローゼ、いつでも頼ってもらって構わないけど、仲直りはするんだよ。」
「それ程怒ってるわけじゃないし、分かってくれたら仲直りします。でも、それはそれとして、俺、ここで妊婦生活をしちゃだめでしょうか。」
「ダメじゃないけれども…。」
「俺、公爵のこと………お母さんみたいだなぁって。ジョシュアンは、そうしたら俺のお父様かな?」
「まぁ嬉しい。ローゼが私たちの子ならいつでも歓迎だよ!」
「君の父親はどうしようもない人だったと聞いている。私のことでよければ、父だと思ってくれて構わない。」
ふふふ。うれしいなぁ。
「あの、俺。産まれた子どもの教育をお二人に手伝ってほしくって。これから何人生まれるかわからないけど、お二人に鍛えられたら立派な王族になれそうだなって思って。………少しだけアーサーと学園に通わせてもらえましたけど、俺、母さんから勉強やマナーを教わっただけで、ものすごく狭いんです。王族どころか貴族として学ぶべきこと、取り繕ってみせてますけど、本当はよくわかってないと思うし。」
「アーサーには相談しにくかった、か。分かるよ。アキレスも特殊だしなぁ。いいよ、私たちでよかったら。」
手紙に、子どもの教育係を2人にお願いしたと書いた。
「えぇ……。あっちに入り浸っちゃうの………。ローゼは俺に孫を抱かせてくれるだろうか。」
「壊しそうだから無理って言ってた気がします…。僕、迎えに行きます!」
ローゼが公爵家に向かったのは今朝方。
手紙がついたのは1時間後。(転移魔法で転送したため)
公爵のところでゆっくりしながら、城とシュヴァイツァー王国にいるお母様へ手紙を書く。
お母様には出産予定日を伝えて。
きっと産み月近くなってきたら、こっちへ来てくれるだろう。
「ローゼ、いつでも頼ってもらって構わないけど、仲直りはするんだよ。」
「それ程怒ってるわけじゃないし、分かってくれたら仲直りします。でも、それはそれとして、俺、ここで妊婦生活をしちゃだめでしょうか。」
「ダメじゃないけれども…。」
「俺、公爵のこと………お母さんみたいだなぁって。ジョシュアンは、そうしたら俺のお父様かな?」
「まぁ嬉しい。ローゼが私たちの子ならいつでも歓迎だよ!」
「君の父親はどうしようもない人だったと聞いている。私のことでよければ、父だと思ってくれて構わない。」
ふふふ。うれしいなぁ。
「あの、俺。産まれた子どもの教育をお二人に手伝ってほしくって。これから何人生まれるかわからないけど、お二人に鍛えられたら立派な王族になれそうだなって思って。………少しだけアーサーと学園に通わせてもらえましたけど、俺、母さんから勉強やマナーを教わっただけで、ものすごく狭いんです。王族どころか貴族として学ぶべきこと、取り繕ってみせてますけど、本当はよくわかってないと思うし。」
「アーサーには相談しにくかった、か。分かるよ。アキレスも特殊だしなぁ。いいよ、私たちでよかったら。」
手紙に、子どもの教育係を2人にお願いしたと書いた。
「えぇ……。あっちに入り浸っちゃうの………。ローゼは俺に孫を抱かせてくれるだろうか。」
「壊しそうだから無理って言ってた気がします…。僕、迎えに行きます!」
ローゼが公爵家に向かったのは今朝方。
手紙がついたのは1時間後。(転移魔法で転送したため)
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