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カルテ3:ドキドキシェアハウス
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人のうちにお邪魔するなんてドキドキする…。
猿田彦のアパートは古いアパートだった。
こんなとこに住めるんだろうか。
防犯大丈夫なのかなぁ。
洗濯機が外にあるんだけど…。
「あはは、古いけど風が入らないように一応修理はしてるし、掃除はしてるから。大丈夫だよ。」
なにこいつ優しい。
普段となんか違う…。
古くてぼろぼろのアパートだけど、きちんと掃除されてるアパート。
台所もお鍋が置かれてる。料理ちゃんとするんだ。
だけど、
壁に飾られている特攻服。
テーブルに置かれているメリケンサック。
やっぱ不良じゃん!
「くしゅ!」
「ああ、なんだお前風邪ひいてるのか?薬は学校だからな…。栄養をとってゆっくり休めば大丈夫か。うん、目やにもないし鼻水も粘り気がないし色も悪くない。引き始めだな。十分自然治癒でいけるだろ。その前にお風呂で温まろうな。」
……………その笑顔は反則。
「うわ、お前本当に綺麗だなあ。絶対誰かの飼い犬だろう。飼い主を探してやるからな。これだけ大事にされてるんだから、すぐに現れるだろう。だから心配するなよ?」
うふ、うひい、くすぐったい。
ごくらくごくらく…。気持ちいい…。なにこれぇ、ゴットハンドぉ…。
耳の裏っ、首っ、だめぇ。
お股なんか触っちゃやだあ!
もう、お婿に行けないっ。
ほかほかになってベッドの上のふわふわしたタオルの上でまん丸くなっていたら、キッチンからいい匂いがしてきた。
「玄米のおかゆだよ。冷ましてあるからゆっくりお食べ。たぶん大丈夫だと思うけど、念のため明日病院に行こうな。」
小皿に入れられたおかゆとお水。
どうしよう。このまま食べるの?抵抗があるなぁ。
「食欲がないのか?」
食べさせて、とあーんと口を開ける。仕方ない…。
「お前は甘やかされてるんだなぁ。いいよ。はい、あーん。」
ご飯を食べさせてもらって、水を飲ませてもらって、歯磨きまでしてもらった。
なんか慣れてる。
落ちている学生証を見ると獣医学課程だった。獣医志望だったのか。
と、いうことは学部は一緒か…。
猿田彦は、ホストクラブに電話をして、今日はバイトを休んだようだ。
俺のために休まなくてもいいのに。
その夜は、猿田彦のベッドに入って一緒に眠った。
どうして犬の姿になっちゃったんだろう。
元に戻れるのかな。
怖い…。
怖くて泣いてたら、優しく抱っこしてくれる。
「大丈夫だよ。心配すんな。」
猿田彦が優しくて、悔しい。
ちゅん、ちゅん。
今日もいい天気だ。
薄いカーテンから光が射す。
「ん……。」
「なんで、お前。」
猿田彦が俺を見て固まってる。
どうした?
「なんでって、夕べ一緒に寝たんじゃん。」
あれ? 人の言葉になってる…?
覚醒して手を見る。
人間の手。
そして、俺はすっぽんぽん。
かああああと体温が上昇するのを感じる。
「きゃああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
「俺の方が叫びたいわ!なんで昨日の犬がお前になってるんだ!ていうか、その耳と尻尾!なんなんだ!」
「ふへ?」
俺の尾てい骨から伸びる、ふわふわの白い尻尾。
完全なわんこから、今俺は、犬耳尻尾の半獣人形態らしい。
猿田彦のアパートは古いアパートだった。
こんなとこに住めるんだろうか。
防犯大丈夫なのかなぁ。
洗濯機が外にあるんだけど…。
「あはは、古いけど風が入らないように一応修理はしてるし、掃除はしてるから。大丈夫だよ。」
なにこいつ優しい。
普段となんか違う…。
古くてぼろぼろのアパートだけど、きちんと掃除されてるアパート。
台所もお鍋が置かれてる。料理ちゃんとするんだ。
だけど、
壁に飾られている特攻服。
テーブルに置かれているメリケンサック。
やっぱ不良じゃん!
「くしゅ!」
「ああ、なんだお前風邪ひいてるのか?薬は学校だからな…。栄養をとってゆっくり休めば大丈夫か。うん、目やにもないし鼻水も粘り気がないし色も悪くない。引き始めだな。十分自然治癒でいけるだろ。その前にお風呂で温まろうな。」
……………その笑顔は反則。
「うわ、お前本当に綺麗だなあ。絶対誰かの飼い犬だろう。飼い主を探してやるからな。これだけ大事にされてるんだから、すぐに現れるだろう。だから心配するなよ?」
うふ、うひい、くすぐったい。
ごくらくごくらく…。気持ちいい…。なにこれぇ、ゴットハンドぉ…。
耳の裏っ、首っ、だめぇ。
お股なんか触っちゃやだあ!
もう、お婿に行けないっ。
ほかほかになってベッドの上のふわふわしたタオルの上でまん丸くなっていたら、キッチンからいい匂いがしてきた。
「玄米のおかゆだよ。冷ましてあるからゆっくりお食べ。たぶん大丈夫だと思うけど、念のため明日病院に行こうな。」
小皿に入れられたおかゆとお水。
どうしよう。このまま食べるの?抵抗があるなぁ。
「食欲がないのか?」
食べさせて、とあーんと口を開ける。仕方ない…。
「お前は甘やかされてるんだなぁ。いいよ。はい、あーん。」
ご飯を食べさせてもらって、水を飲ませてもらって、歯磨きまでしてもらった。
なんか慣れてる。
落ちている学生証を見ると獣医学課程だった。獣医志望だったのか。
と、いうことは学部は一緒か…。
猿田彦は、ホストクラブに電話をして、今日はバイトを休んだようだ。
俺のために休まなくてもいいのに。
その夜は、猿田彦のベッドに入って一緒に眠った。
どうして犬の姿になっちゃったんだろう。
元に戻れるのかな。
怖い…。
怖くて泣いてたら、優しく抱っこしてくれる。
「大丈夫だよ。心配すんな。」
猿田彦が優しくて、悔しい。
ちゅん、ちゅん。
今日もいい天気だ。
薄いカーテンから光が射す。
「ん……。」
「なんで、お前。」
猿田彦が俺を見て固まってる。
どうした?
「なんでって、夕べ一緒に寝たんじゃん。」
あれ? 人の言葉になってる…?
覚醒して手を見る。
人間の手。
そして、俺はすっぽんぽん。
かああああと体温が上昇するのを感じる。
「きゃああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
「俺の方が叫びたいわ!なんで昨日の犬がお前になってるんだ!ていうか、その耳と尻尾!なんなんだ!」
「ふへ?」
俺の尾てい骨から伸びる、ふわふわの白い尻尾。
完全なわんこから、今俺は、犬耳尻尾の半獣人形態らしい。
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