婚約破棄に先手を打った悪役令息は、契約により王太子の側妃という名の奴隷になる

番外編

清楚可憐な婚約者４ えっちな僕はいけない子ですか？

「ケインさん。」


今日はケインさんとデート。

レイリー様が考案し、ギア様の研究を活かして作られた遊園地は、大人気のデートスポットだ。



回る大きなコーヒーカップ。

回る陶器の馬。


お花畑も綺麗だし、細長いドーナツにシナモンパウダーがかかっているのもおいしいし、ハートの形のストローで飲むドリンクも可愛い。




湖のエリアでボートに乗ると、ケインさんが漕いでくれる。

だけど僕は一緒に漕ぎたいから、向かいじゃなくて隣に座った。




「ケインさん、あの、僕……２４にもなって恥ずかしいんですけど、閨のことを全然分かっていなかったみたいで。漫画？という絵本を読む機会があって…。それで初めて気づいたんです。抱き着いてるだけでは赤ちゃんは出来ないんですね…。」


こほっ、ごほっ。

ケインさんがむせる。



「大丈夫ですか？風邪ですか？水の上は寒いですよね、岸へ…」


「いえ、あの。ラピスの口から出てきたんで、びっくりして。なんか、俺もあんまりラピスが天使みたいに純粋なもので、真実を言っていいのかどうか悩んでいたので…。」


「ケインさん…。僕のお尻に……入れたいですか……？その……ケインさんの。」


ちらっとそこを見てしまう。







「そういう場所へ、寄っても？」



「はい……。」




お父さん、お母さん。僕、大人の階段を登ります！