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スイ=スイート=ラブリー
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「スイさまぁ。オペラのごはん、おいしぃですかぁ?」
エンの兄・スイ。
蝶よ花よと育てられた結果、立派な馬鹿に成長した。
そして、宰相の娘であるオペラと幼馴染で。
今日もオペラの手作り美味しいけど高カロリーごはんを与えられ、ぶくぶくと太っている。
オペラはややきつい顔立ちで、黒髪をおだんごのように結い上げて、体格はかなり華奢な少女。
真っ赤な爪と口紅がアンバランスで禍々しい。
水色の髪にぶよぶよとした白い肌の兄をチラリとみる。
兄弟なのだから、本来、それ程見た目も変わらないはずなのに…。
宰相は、この国を自分の思うままにしたいのだろう。
だから、宰相派は兄上を推している。
俺だって、兄上がもう少しくらいまともなら、悩まない。
でも実際は…。
「おかえりぃ。エン。お前も難儀だねぇ、隣国なんかにお使いなんて。」
「ただいま戻りました。」
さて、トゥルース王国との交渉で得たものを報告せねば。
「兄上。陛下にご報告したいことがあるのですが。陛下は…?」
探してるんだが見当たらない。
「うふふふ。陛下ならいらっしゃるではないですかぁ。」
オペラがにたりと笑う。
「えへん。私、陛下だよぉ。」
後ずさる。
どういうことだ!?
「ふふふ、陛下にも妃殿下にも儚くなっていただきました。」
宰相が現れる。
後に従えていたはずの騎士たちもいつの間にか俺を囲んだ。
「だって、勉強しろって。さいしょうとオペラのいうことばっか聞いちゃダメって、いじわるするんだ。お父様もお母さんも要らないでしょ!」
きゃははとスイが笑う。
ここまでおかしくなかったはずだ。
俺がいない1週間で何があった!?
エンの兄・スイ。
蝶よ花よと育てられた結果、立派な馬鹿に成長した。
そして、宰相の娘であるオペラと幼馴染で。
今日もオペラの手作り美味しいけど高カロリーごはんを与えられ、ぶくぶくと太っている。
オペラはややきつい顔立ちで、黒髪をおだんごのように結い上げて、体格はかなり華奢な少女。
真っ赤な爪と口紅がアンバランスで禍々しい。
水色の髪にぶよぶよとした白い肌の兄をチラリとみる。
兄弟なのだから、本来、それ程見た目も変わらないはずなのに…。
宰相は、この国を自分の思うままにしたいのだろう。
だから、宰相派は兄上を推している。
俺だって、兄上がもう少しくらいまともなら、悩まない。
でも実際は…。
「おかえりぃ。エン。お前も難儀だねぇ、隣国なんかにお使いなんて。」
「ただいま戻りました。」
さて、トゥルース王国との交渉で得たものを報告せねば。
「兄上。陛下にご報告したいことがあるのですが。陛下は…?」
探してるんだが見当たらない。
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オペラがにたりと笑う。
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後ずさる。
どういうことだ!?
「ふふふ、陛下にも妃殿下にも儚くなっていただきました。」
宰相が現れる。
後に従えていたはずの騎士たちもいつの間にか俺を囲んだ。
「だって、勉強しろって。さいしょうとオペラのいうことばっか聞いちゃダメって、いじわるするんだ。お父様もお母さんも要らないでしょ!」
きゃははとスイが笑う。
ここまでおかしくなかったはずだ。
俺がいない1週間で何があった!?
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