婚約破棄に先手を打った悪役令息は、契約により王太子の側妃という名の奴隷になる

この行為はただの実験 R18

「あっ…………、ああっ。」


この行為はただの実験。

男が子を孕むための、そういう実験の。人体実験。

神を神と思わない、神の領域に切り込む研究。

埋め込まれた仮の子宮は僕の腹に根を張り、僕の遺伝子から作った卵が人工的に作られるのだそうだ。


僕はどうなるのだろう。

恐怖がないわけではない。

自分の名誉を守り、元婚約者たちを破滅させたいがため、ギアの手を取ったのだから自業自得だ。

自分のすべてをギアに渡しても、婚約破棄による身の破滅よりましだと思ったのか、それともそれ程あいつらが憎かったのか。


自分がどうしてこういう選択をしたのか、今では曖昧で。



「…………っ！」

いきなり腰の動きが早くなり、鋭く突き動かされ、嬌声をあげる。

自分からこんな声が出るなんて、聞きたくない。

「考えことなんてやめなよ。君は私の手の中だ。」


ただ感じて。

受け入れて。

私の種をたくさん。





足が揺れる。

自分の足が。


「レイリー、孕むんだ。いつもここは私のものでいっぱいにしておこうね。入れっぱなしにしたって腹は壊さないんだから。いっぱい、新鮮なもので溢れさせてあげる。零れないように、可愛いプラグも用意したからね。」



「頭が……ばかになるっ。脳味噌まで精子に浸食されそうだっ。」


「大丈夫、妃教育もあるし、教育が終わったらレイリーにセックス以外の仕事をあげるから。」


君は優秀な妃になるだろう。





愛してる……、一目惚れなんだよ。
あいつからせっかく奪えたんだ。

立場を利用してでも、体からでも。
君は私のものだ。







その声は、意識を手放した僕には聞こえない。