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理不尽な要求

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ビューテ侯爵家にクレイバー公爵家も集まり、話し合いを始める。


ごめんなさい、ごめんなさい。ごめんなさい…


ぶるぶる震える俺の背中を、カカオは声を掛けながらやさしくさすった。


「リリアンのせいじゃない。アイツが悪い。」

「それにしても…………陛下が。国葬もなく、火葬して墓に埋めたそうだ。間違いなくあの殿下だろう。陛下をお守りできなかった…。」

「私もだ…。」

「侯爵もお父様も気に病まないでください。ほとんどすべての国の業務を、陛下や王妃陛下の分もなされてたのでしょう?しかも、城の中はアイツの息がかかった者でいつのまにか埋め尽くされていた。ここまで国がもったのも、お二人や官吏の方たちのおかげです。」


「そうよ、あなたたちは立派だわ。」

「私たちの自慢の旦那様よ。」


「………陛下は、王太子殿下が変わるのを待っていたのだ。親の情もある。私たちが進言しても………。それが、なんであんな悪魔のようなっ……、」

「今やあの悪魔は国王陛下だ。いっそ亡命するか?」

「亡命したとしても、追いかけてくるだろうな…。」


「あの……あんな人が王様になったら国がめちゃくちゃになります…!」

「そうだな、リリアンのためにもあいつはいなくなった方がいい。」




「旦那様っ!国から通達が…!!」

通達を広げて、真っ青になる。


「はは、宝石の山が抑えられたよ。」

「これではうちの仕事にも差障りがある……。」

「困窮させて、リリアンを差し出させる気か。」



どうしよう………っ。

もう、宝石はとれない。

とれなかったらアクセサリーはもう作れない。





………あれっ。



俺、そういえば……。



気味が悪い子だって思われるかもしれない。
嫌われるかもしれないけど……。
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