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王妃陛下に会う
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「あわわわわ……。リリアン様、どうしましょう!奥様が、私の作った薬を王妃様が評価されて、くくく勲章の授与をするとっ!」
あわあわするケイトの後ろでポーカーフェイスのおばあさまの目が笑ってる。
これはっ、『外堀を埋めるさくせん』!!
「ケイトのマナーは大丈夫だって、おばあさま言ってたよ!王妃様の前に出ても問題ない綺麗なドレスを作るからね!アクセサリーも任せて!カカのお家からダイヤモンド貰ったから加工してあげるね!」
ケイトはうちのモデルさんでもありますから。
王妃様にドレスのアピールもしなくっちゃ。
品のいい黄色のドレス。
ダイヤはブリリアントカットにして、ハート形の台座に埋めこんで…。
心配そうなケイトには、おばあさまがついていった。
俺はお留守番。
お城では、カカのお母様が待っていて、3人で王妃様と陛下に謁見するんだって。
夕方、魂の抜けた顔でケイトは帰って来た。
「……あ、あわわわ。私、一代男爵になってしまいました…!」
「ねえ、ケイトさん。ケイトさんのお薬は本当に素晴らしいものよ。だから陛下も爵位をくださったの、これでいつ離縁しても大丈夫よね?だってもうあなた自身が男爵なのだから。ぽいってしちゃいなさい。ぽいって。」
「そうですよね!もう我慢しなくていいんですよね!」
「そうよ!クズ男爵があなたが栄誉を受けたことを気づかないうちに、さっさと離縁してしまいましょう!」
「奥様、私、離縁状持ってます!あの人に早くサインしろって言われてたんです!」
「いいじゃない!さっさと出してしまいましょう!」
やった!やっとケイトがフリーになった!
お父様、後はお父様が頑張るだけです!
「奥様、たいへんです!」
侍従が息を切らして入ってくる。
「どうしたの?」
「おうh「先ぶれもなくごめんなさいね。
深いダークレッドのフードを目深に被り、貴婦人らしき女性が入ってくる。
さっとおばあさまが、それをマネしてケイトが礼をとった。
「こうでもしなければ、会わせてもらえないだろうと思ったのよ…。」
そしてその女性は、俺の前に来た。
「あなたと話したかったの。」
それはこの国の王妃殿下。
今世でのアイツの母親。
あわあわするケイトの後ろでポーカーフェイスのおばあさまの目が笑ってる。
これはっ、『外堀を埋めるさくせん』!!
「ケイトのマナーは大丈夫だって、おばあさま言ってたよ!王妃様の前に出ても問題ない綺麗なドレスを作るからね!アクセサリーも任せて!カカのお家からダイヤモンド貰ったから加工してあげるね!」
ケイトはうちのモデルさんでもありますから。
王妃様にドレスのアピールもしなくっちゃ。
品のいい黄色のドレス。
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心配そうなケイトには、おばあさまがついていった。
俺はお留守番。
お城では、カカのお母様が待っていて、3人で王妃様と陛下に謁見するんだって。
夕方、魂の抜けた顔でケイトは帰って来た。
「……あ、あわわわ。私、一代男爵になってしまいました…!」
「ねえ、ケイトさん。ケイトさんのお薬は本当に素晴らしいものよ。だから陛下も爵位をくださったの、これでいつ離縁しても大丈夫よね?だってもうあなた自身が男爵なのだから。ぽいってしちゃいなさい。ぽいって。」
「そうですよね!もう我慢しなくていいんですよね!」
「そうよ!クズ男爵があなたが栄誉を受けたことを気づかないうちに、さっさと離縁してしまいましょう!」
「奥様、私、離縁状持ってます!あの人に早くサインしろって言われてたんです!」
「いいじゃない!さっさと出してしまいましょう!」
やった!やっとケイトがフリーになった!
お父様、後はお父様が頑張るだけです!
「奥様、たいへんです!」
侍従が息を切らして入ってくる。
「どうしたの?」
「おうh「先ぶれもなくごめんなさいね。
深いダークレッドのフードを目深に被り、貴婦人らしき女性が入ってくる。
さっとおばあさまが、それをマネしてケイトが礼をとった。
「こうでもしなければ、会わせてもらえないだろうと思ったのよ…。」
そしてその女性は、俺の前に来た。
「あなたと話したかったの。」
それはこの国の王妃殿下。
今世でのアイツの母親。
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