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番外編
でばがめ王子の幸せはどっちだ
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「ダージ、私のお気に入りのパンツ、知らない?」
「ああ、またなくなっちゃったのか。仕方ない、新しいのを買おう。」
年齢を重ねるごとに美しくなるオランジェ。
子どもを産んでも、騎士として鍛えているからだろうか。
すぐにまたシュッとなる。
そしていまだにオランジェは、セイが自分に想いを寄せていることを知らない。
私たちの閨を見られていることも。
パンツを盗まれていることも。
朝の鍛錬に向かったオランジェの気配が消えるのを待って、部屋の隅に声をかける。
「セイ、いい加減パンツを盗むのを終わりにしたらどうなんだ?というか、お前も落ち着いたのだから家族を持つといいのに。」
「そんなこといったって…。」
しゅううと、セイの姿が現れる。
「結婚するとして、私の嫁は誰?私はオランジェみたいな子がいいよ。本当に本当に兄上が羨ましい。あんなに慎み深くて、清楚で凛としているのに、夜はあんな……。あ、鼻血が垂れて来た。」
「鼻の付け根を冷やせ。上を向くと器官に落ちるぞ。私も見られていると燃えるからいいんだが…。オランジェがいい加減怪しむだろう。大体パンツはどうしているんだ。」
「部屋に持って帰って嗅いでる…。楽しんだらちゃんとランドリーに返しているよ?」
「そういう問題じゃないだろう。オリバーもたいへん仲良くやってるみたいだし、お前の周りも既婚者が多いんじゃないか?よその家庭の話を聞いて私も、とはならないのか?」
「そうはいいますけどね、私の見た目だと、婿にっていう話は出ないんですよ?釣書が男から嫁にってものばかりなんですよ。オリバーだって私と似たようなものなのに…夫側じゃないですか。なんですか、何がいけないんですか。」
「オリバーは見た目はうさぎだが中身は虎じゃないか。お前は見た目も中身もひよこちゃんなんだから自覚しろ。大体、お前、そんなにツッコミたい方か?オリバーはあの公爵の穴に毎日ガンガン突っ込んでるんだぞ?想像してみろ、この間はドライのペニスを紐で縛って、メスイキさせたらしいぞ…。あいつはドSなんだよ。」
おっさんのドライが瞳を潤ませて、ガンガン掘られて、「いくぅ♡もっとぉ、こんなのはじめてぇ♡」といっている姿を想像してしまったようだ。
セイの顔色が悪い。
というか、表情がくるくるして面白い。
「いや、アレは抱けないけど!オランジェなら抱けるし!」
「オランジェだっていつかは年をとる。私はどんなオランジェも抱けるけどな!」
とにかく、何名か見合いしてみろ!
私もいい加減、オランジェに欲情されても困る。
「ああ、またなくなっちゃったのか。仕方ない、新しいのを買おう。」
年齢を重ねるごとに美しくなるオランジェ。
子どもを産んでも、騎士として鍛えているからだろうか。
すぐにまたシュッとなる。
そしていまだにオランジェは、セイが自分に想いを寄せていることを知らない。
私たちの閨を見られていることも。
パンツを盗まれていることも。
朝の鍛錬に向かったオランジェの気配が消えるのを待って、部屋の隅に声をかける。
「セイ、いい加減パンツを盗むのを終わりにしたらどうなんだ?というか、お前も落ち着いたのだから家族を持つといいのに。」
「そんなこといったって…。」
しゅううと、セイの姿が現れる。
「結婚するとして、私の嫁は誰?私はオランジェみたいな子がいいよ。本当に本当に兄上が羨ましい。あんなに慎み深くて、清楚で凛としているのに、夜はあんな……。あ、鼻血が垂れて来た。」
「鼻の付け根を冷やせ。上を向くと器官に落ちるぞ。私も見られていると燃えるからいいんだが…。オランジェがいい加減怪しむだろう。大体パンツはどうしているんだ。」
「部屋に持って帰って嗅いでる…。楽しんだらちゃんとランドリーに返しているよ?」
「そういう問題じゃないだろう。オリバーもたいへん仲良くやってるみたいだし、お前の周りも既婚者が多いんじゃないか?よその家庭の話を聞いて私も、とはならないのか?」
「そうはいいますけどね、私の見た目だと、婿にっていう話は出ないんですよ?釣書が男から嫁にってものばかりなんですよ。オリバーだって私と似たようなものなのに…夫側じゃないですか。なんですか、何がいけないんですか。」
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セイの顔色が悪い。
というか、表情がくるくるして面白い。
「いや、アレは抱けないけど!オランジェなら抱けるし!」
「オランジェだっていつかは年をとる。私はどんなオランジェも抱けるけどな!」
とにかく、何名か見合いしてみろ!
私もいい加減、オランジェに欲情されても困る。
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