【完結】王子様たちに狙われています。本気出せばいつでも美しくなれるらしいですが、どうでもいいじゃないですか。

竜鳴躍

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今日からよろしくお願いします!

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「今日からクミン殿下付けとなりました!ポアプル=ロゼです!よろしくお願いいたします!」

新人らしく、元気いっぱい挨拶をする。


俺の持ち場は、俺と、先輩の女騎士、壮年の騎士だった。


「よろしく。ポアプル、君はホワイトの妻になるのでしょう?ホワイトの弟のソルトはアニスの妻なのだし、あまり緊張しないでいいからね。親戚みたいなものなのだから。」


クミン様は、麗しくて、優しくて、いい匂いがする。
聖母のような人だ。

産後でまだクローヴ殿下が乳離れをしていないから、いつでも授乳できるように、ぶかぶかめの中性的な装いをしている。


お膝の上には、少しだけ歩けるようになったクローヴ殿下。

その後ろには、アッサム様が控えている。


「いえ、そういうわけにはいきません…。」


「ポアプル、俺は元々騎士団の団員だったから、ある程度はできるんだ。だが、俺一人じゃ厳しいからクミン付けを増やしてもらった。クミンは王太子だけど妻だから、若い男は外してるんだけど、君はホワイトの奥さんになる人だから、こっちにお願いしたんだよ。君の言う通り節度は大事だが、子どもの遊び相手も込みで考えているから、時々はクミンの話相手のつもりでお願いできないだろうか。」



「……そういうことでしたら。」



幸せそうな王太子一家。



王子様かわいいなあ。
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