【完結】王子様たちに狙われています。本気出せばいつでも美しくなれるらしいですが、どうでもいいじゃないですか。

竜鳴躍

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もうどうでもいい?

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ジンジャーは遊びなれていて、診療が終わる時間に俺の診療所の前で待っていた。

自宅にまっすぐ逃げ帰るつもりだったのに、あの年下の男は俺の体を食いたいらしい。

「逃しませんよ。さあ、喜んで下さいよ。彼氏が迎えに来たんですから。」

ニヤニヤ笑って、気持ちが悪い。


何が彼氏なものか。

捌け口にしたいだけのくせに。

10年も愛人をさせられていた人間の体がどんなにイイのか、試してみたいだけのくせに。


腕を引かれて、半ば無理やり歓楽街に連れてこられた。




もう、どうでもいい。





教会で犯されていたから、こういうところは初めてだ。

俺は連れ込み宿で犯されるのか。






いやだ。




「ん?何?逆らうつもり?」


足が入口の前から動かない。


「今更、もったいぶってるんじゃねえよ。」

しょうがないな、という感じで、何かを口に含んで口移しでむりやり飲み込まされた。

「……!! ん、ンんっ、」

かはっ、と咳き込む。


体が熱い。



セックスドラッグか。


「さあ、楽しもうぜ?気分になってきただろ?」


や、いやっ。


「散々足を開いてきたくせにっ、このっ。」


殴られる。


そう思って目を閉じると衝撃はなく。

再び目を開ければ、そこにはブラック様がジンジャーの腕を掴んで立っていた。

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