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マドレーヌ頑張る
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ついこの間まで、クミン王子の婚約者として、夜会の中心にいたマドレーヌは、さあっと人が引いたみたいに遠巻きにされて、会場の隅でワインを嗜んでいた。
クミンが側近といい仲になったことや、男の方がいい『受け身』であることが周知となり、クミンとマドレーヌは女同士のままごとのような関係で、彼女が純潔であることを証明してくれてはいたが、『男に婚約者を寝取られた女』としての噂は広がっている。
それはそうだろう、センセーショナルだもの。
自分が全くの第三者だったら、面白おかしく話のタネにしていたもの。
そう思っていたから、周りがガヤつこうが、彼女は気にせず堂々と、壁の華になっていた。
ソルトやティラミスを見ていて気付いたのだ。
確かに、ある程度見た目はいいにこしたことはないだろう。
でも、見た目は年齢とともにいつか色あせるもの。
自分はがり勉を馬鹿にして、美容ばかりでろくに勉強もしなかったけど、逆に、見た目だけなんて、魅力はないのだ。
2人の貴公子に伴われて会場に入って来たソルトはやはり美しかったが、それは内面から出る美だった。
私も見習わなきゃね。
そう思っていたら、黒のドレスの女がソルトを呪って…。
かわいそうに、とそう思っていたら、呪詛返しになってソルトは無事だったから安心したが、その黒ドレスにマドレーヌは見覚えがあった。
第一王子派のガトー子爵の令嬢じゃなかったかしら。
そこで、ふと。
第一王子派と第二王子派で二人の王子の周囲が争っていること。
どちらかといえば第一王子派が必死になっていることを思い出した。
もしかしたら、ソルト様は狙われているのかしら。
マドレーヌは馬鹿で、勉強の成績は芳しくないが、社交的で友人が多い。
そんな彼女の特技は、一度見た人間は忘れないことだ。
会場の警護に力を入れるブラック=ペッパー様にマドレーヌは近づいた。
綺麗なカーテンシーで挨拶をする。
「ごきげんよう、私、第一王子の元婚約者、マドレーヌですわ。ソルト様をお守りするため、私でお役に立てることなら協力いたします。第一王子派の人間、クミン様を利用しようと近づいてきた者たちは全て頭に入っております。」
クミンが側近といい仲になったことや、男の方がいい『受け身』であることが周知となり、クミンとマドレーヌは女同士のままごとのような関係で、彼女が純潔であることを証明してくれてはいたが、『男に婚約者を寝取られた女』としての噂は広がっている。
それはそうだろう、センセーショナルだもの。
自分が全くの第三者だったら、面白おかしく話のタネにしていたもの。
そう思っていたから、周りがガヤつこうが、彼女は気にせず堂々と、壁の華になっていた。
ソルトやティラミスを見ていて気付いたのだ。
確かに、ある程度見た目はいいにこしたことはないだろう。
でも、見た目は年齢とともにいつか色あせるもの。
自分はがり勉を馬鹿にして、美容ばかりでろくに勉強もしなかったけど、逆に、見た目だけなんて、魅力はないのだ。
2人の貴公子に伴われて会場に入って来たソルトはやはり美しかったが、それは内面から出る美だった。
私も見習わなきゃね。
そう思っていたら、黒のドレスの女がソルトを呪って…。
かわいそうに、とそう思っていたら、呪詛返しになってソルトは無事だったから安心したが、その黒ドレスにマドレーヌは見覚えがあった。
第一王子派のガトー子爵の令嬢じゃなかったかしら。
そこで、ふと。
第一王子派と第二王子派で二人の王子の周囲が争っていること。
どちらかといえば第一王子派が必死になっていることを思い出した。
もしかしたら、ソルト様は狙われているのかしら。
マドレーヌは馬鹿で、勉強の成績は芳しくないが、社交的で友人が多い。
そんな彼女の特技は、一度見た人間は忘れないことだ。
会場の警護に力を入れるブラック=ペッパー様にマドレーヌは近づいた。
綺麗なカーテンシーで挨拶をする。
「ごきげんよう、私、第一王子の元婚約者、マドレーヌですわ。ソルト様をお守りするため、私でお役に立てることなら協力いたします。第一王子派の人間、クミン様を利用しようと近づいてきた者たちは全て頭に入っております。」
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