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大好きな貴方
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「あぁ…っ。」
ハッハッと、息がかかり、熱い舌が身体を舐め回す。
「あ も…わんわんなんだからあっ!」
「すき、すき、シン。いいニオイ。からだ、あまい。」
ペロペロと胸を舐められ、へそ、そして。
「ヒャッ!」
中心を咥えて、しゃぶられる。
「や、やだっ。いいから、そういう、いい!」
「やだ、おれがほしい。」
チュッチュッとしゃぶると、半透明なものがとろりと滲んできた。
「あぁっ。やだ……ッ。」
頭を押して、拒絶したのに飲み干された。
恥ずかしいから、もうやだ。
「んッ!」
形ばかりの小さな珠とその奥。秘めた場所へザラついた舌がねっとりと這う。
「余裕、ないんじゃ、なかっ」
「だいじ ぶ」
はぁ、っ。
すっかり解れて溶けて、自分の上の男を見る。
尻尾が激しく動いて、発情した顔。
いいよ、きて。
余裕がないはずなのに、よほど母親のことがトラウマなのだろう。
そういえば、初めての時も、しつこかったが、乱暴ではなかった。
「ンん…」
息を吐いて、受け入れる。
じっくり、1つになっていく。
本当の意味で、夫婦になれた気がする。
一緒に新しい国を作っていこう。
「あぁ、あっ、あぁッ!」
意味のない言葉が紡がれ。
ブルックの汗がかかって、口の中がしょっぱい。
躰の奥は喜んで、何度も精を受け止める。
赤ちゃんがほしい。
この人の赤ちゃんが。
夜が深まって。
発情が過ぎて、ブルックを寝床で抱きしめ、頭を撫でる。
ブルックは、俺の腹を撫でている。
「エンと二人、どうやって助かったんだ?」
落ち着いてきたら、ふと気になった。
「閉じ込められたのは、隠れ家的な、周りに民家のないところの地下の呑み屋だったんだ。貸し切りにされてて、人も居なくて。」
カウンターがあって、暖炉があって。
机もたくさん。
だから、エンに考えてもらって。
アルコールからの火事が不安だったから、水道壊して。
机とかで防波堤作って、暖炉から逃げたんだ。
かなり丈夫な暖炉だったから。
「人間は知恵がすごいし、力なら俺が自信あるからな!」
「そうか…。」
「お互いいいところで協力すれば、なんでもできるさ。」
ゴロゴロと懐く頭をよしよしする。
「まったく、仔犬みたいだな。可愛らしい。」
「可愛いって言われるの嬉しい。」
「嫌じゃないのか?」
「だってたぶん、シンの方が年上だと思う。獣人は成人が早いんだ。からだが大きくなるのも。」
ちょっとまて。お前はいくつだ?
「5年前は、成犬になって2年で、14歳だったよ。今は19歳。」
えへへ、と笑うその顔は幼くて、なるほどなと納得した。
まあ、もういいか。
ハッハッと、息がかかり、熱い舌が身体を舐め回す。
「あ も…わんわんなんだからあっ!」
「すき、すき、シン。いいニオイ。からだ、あまい。」
ペロペロと胸を舐められ、へそ、そして。
「ヒャッ!」
中心を咥えて、しゃぶられる。
「や、やだっ。いいから、そういう、いい!」
「やだ、おれがほしい。」
チュッチュッとしゃぶると、半透明なものがとろりと滲んできた。
「あぁっ。やだ……ッ。」
頭を押して、拒絶したのに飲み干された。
恥ずかしいから、もうやだ。
「んッ!」
形ばかりの小さな珠とその奥。秘めた場所へザラついた舌がねっとりと這う。
「余裕、ないんじゃ、なかっ」
「だいじ ぶ」
はぁ、っ。
すっかり解れて溶けて、自分の上の男を見る。
尻尾が激しく動いて、発情した顔。
いいよ、きて。
余裕がないはずなのに、よほど母親のことがトラウマなのだろう。
そういえば、初めての時も、しつこかったが、乱暴ではなかった。
「ンん…」
息を吐いて、受け入れる。
じっくり、1つになっていく。
本当の意味で、夫婦になれた気がする。
一緒に新しい国を作っていこう。
「あぁ、あっ、あぁッ!」
意味のない言葉が紡がれ。
ブルックの汗がかかって、口の中がしょっぱい。
躰の奥は喜んで、何度も精を受け止める。
赤ちゃんがほしい。
この人の赤ちゃんが。
夜が深まって。
発情が過ぎて、ブルックを寝床で抱きしめ、頭を撫でる。
ブルックは、俺の腹を撫でている。
「エンと二人、どうやって助かったんだ?」
落ち着いてきたら、ふと気になった。
「閉じ込められたのは、隠れ家的な、周りに民家のないところの地下の呑み屋だったんだ。貸し切りにされてて、人も居なくて。」
カウンターがあって、暖炉があって。
机もたくさん。
だから、エンに考えてもらって。
アルコールからの火事が不安だったから、水道壊して。
机とかで防波堤作って、暖炉から逃げたんだ。
かなり丈夫な暖炉だったから。
「人間は知恵がすごいし、力なら俺が自信あるからな!」
「そうか…。」
「お互いいいところで協力すれば、なんでもできるさ。」
ゴロゴロと懐く頭をよしよしする。
「まったく、仔犬みたいだな。可愛らしい。」
「可愛いって言われるの嬉しい。」
「嫌じゃないのか?」
「だってたぶん、シンの方が年上だと思う。獣人は成人が早いんだ。からだが大きくなるのも。」
ちょっとまて。お前はいくつだ?
「5年前は、成犬になって2年で、14歳だったよ。今は19歳。」
えへへ、と笑うその顔は幼くて、なるほどなと納得した。
まあ、もういいか。
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