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これはきっと
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結婚式が終わり、初夜になる。
「今日から同じベッドで寝る、寝て、いいんだな?」
寝室に置かれた大きなベッドを見て、俺は確認した。
思わず、耳がぴょこぴょこ、尾っぽが揺れている。
それを見て、シンはプッと苦笑した。
「分かりやすい。可愛いな。」
当たり前だ、どこから不仲説が出るか分からないだろう?
そう言ってやると、耳がパタパタ、尻尾がピョコピョコ早くなった。
「いい匂いがする。いいって言ってくれるまで、マテをするから信じて。愛してる。ずっと捜してたんだ。」
「おまえの気持ちは分かってる。」
ベッドに彼を押し倒すように、軽く手で押す。
「だから、抱いて。」
抱かれるけど、これは俺の意思だから。
お前に喰われるんじゃなくて、俺がお前を喰うんだからな。
「……優しく、します。」
夜がふける。
自分の気持ちがよく分からないまま、躰の疼きに身を任せる。
「あ、あぁっ。」
彼は、念入りに優しく後ろを解して、ゆっくり体に入ってくる。
「……ッ。」
俺の中はきついらしい。
あれから一度もしてないからな。
手をそっと頬に触れ、汗を掻く男の目を見る。
可愛いわんわん。
俺の忠犬になるといい。
「なか、出していい?」
「何回までしていいの?」
いちいち聞いてくるからムードも何もないが、本当に可愛い。
まるで、懐いて尻尾をふってくる可愛い子犬。
やっとあえて。嬉しかったのはお前だけじゃない。
番だからじゃないよな。
俺はお前を好ましく思ってるんだよな?
確かめるように、お前に抱かれる。
「シン……。俺の秘密、教える。俺、半獣人なんだ。」
ベッドで手を繋いで横になって、ダイヤル式の鍵のついたロケットの中身を、ブルックは見せた。
面影のある獣人の男の子と、彼に似た人間の男。
「だから、あの子はクォーターになると思う。」
だから、耳の方は人間なんだ。
獣人の血が薄いから。
「俺の母親は、クロス王国の家出した王子だ。」
「何だって!!?」
そう言われてみれば、写真の男も彼も、どことなくかの王に似ている。
「世界を回って、シルバーウルフで獣人のふりをして軍部に混じっていた時に、親父にだけ正体がバレて、無理やり番にさせられた。
それでも、政略の材料にされたくなくて、死ぬまで自分の出自は明かさなかった。」
「死んだって……。」
まだ、若いはずなのに。
「親父が酷く抱くから、いつもボロボロだった。加減を知らないから。人間は獣人のようではないのに。体を壊して、弱って。俺が3歳の時に。」
だから、信じて。
俺は……。
「今日から同じベッドで寝る、寝て、いいんだな?」
寝室に置かれた大きなベッドを見て、俺は確認した。
思わず、耳がぴょこぴょこ、尾っぽが揺れている。
それを見て、シンはプッと苦笑した。
「分かりやすい。可愛いな。」
当たり前だ、どこから不仲説が出るか分からないだろう?
そう言ってやると、耳がパタパタ、尻尾がピョコピョコ早くなった。
「いい匂いがする。いいって言ってくれるまで、マテをするから信じて。愛してる。ずっと捜してたんだ。」
「おまえの気持ちは分かってる。」
ベッドに彼を押し倒すように、軽く手で押す。
「だから、抱いて。」
抱かれるけど、これは俺の意思だから。
お前に喰われるんじゃなくて、俺がお前を喰うんだからな。
「……優しく、します。」
夜がふける。
自分の気持ちがよく分からないまま、躰の疼きに身を任せる。
「あ、あぁっ。」
彼は、念入りに優しく後ろを解して、ゆっくり体に入ってくる。
「……ッ。」
俺の中はきついらしい。
あれから一度もしてないからな。
手をそっと頬に触れ、汗を掻く男の目を見る。
可愛いわんわん。
俺の忠犬になるといい。
「なか、出していい?」
「何回までしていいの?」
いちいち聞いてくるからムードも何もないが、本当に可愛い。
まるで、懐いて尻尾をふってくる可愛い子犬。
やっとあえて。嬉しかったのはお前だけじゃない。
番だからじゃないよな。
俺はお前を好ましく思ってるんだよな?
確かめるように、お前に抱かれる。
「シン……。俺の秘密、教える。俺、半獣人なんだ。」
ベッドで手を繋いで横になって、ダイヤル式の鍵のついたロケットの中身を、ブルックは見せた。
面影のある獣人の男の子と、彼に似た人間の男。
「だから、あの子はクォーターになると思う。」
だから、耳の方は人間なんだ。
獣人の血が薄いから。
「俺の母親は、クロス王国の家出した王子だ。」
「何だって!!?」
そう言われてみれば、写真の男も彼も、どことなくかの王に似ている。
「世界を回って、シルバーウルフで獣人のふりをして軍部に混じっていた時に、親父にだけ正体がバレて、無理やり番にさせられた。
それでも、政略の材料にされたくなくて、死ぬまで自分の出自は明かさなかった。」
「死んだって……。」
まだ、若いはずなのに。
「親父が酷く抱くから、いつもボロボロだった。加減を知らないから。人間は獣人のようではないのに。体を壊して、弱って。俺が3歳の時に。」
だから、信じて。
俺は……。
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