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その頃
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「漸く国境を越えましたね。この辺りに私の屋敷があります。私は辺境伯爵なのですよ。帝国は広い。城まで時間がかかりますから、今夜は我が家で1泊しましょう。」
帝国の馬車は、避暑地に佇む立派な屋敷についた。
「ようこそ、お待ちしておりました。」
甘い蜂蜜色の巻き髪の男性が出迎える。
すみれ色の瞳が魅力的な綺麗な人。
「紹介しましょう。彼はハニー=ブランド。私の妻です。」
なかなか美人でしょう、とハリーが笑う。
「男の人同士で夫婦なのですか?」
「はい。帝国ではよくあることです。同性同士でも子どもが出来るので、みな気が合う者と結婚しています。私たちにも子どもがいますよ。まだ幼いので、今はもう休んでいますが。」
そうなんだ………。
チラ、とチャーリーを見る。
それならチャーリーの妃も、男性になる可能性があるんだ。
「ねえ、チャーリーは女の子と男の子、どちらが好きなの?」
げほ、とチャーリーは咳き込んだ。
「お、男の子………かな?」
「じゃあ、僕、チャーリーの相手を見極めるね!」
意気込めば、ハリーもチャーリーもため息をついた。
なんで。
帝国の馬車は、避暑地に佇む立派な屋敷についた。
「ようこそ、お待ちしておりました。」
甘い蜂蜜色の巻き髪の男性が出迎える。
すみれ色の瞳が魅力的な綺麗な人。
「紹介しましょう。彼はハニー=ブランド。私の妻です。」
なかなか美人でしょう、とハリーが笑う。
「男の人同士で夫婦なのですか?」
「はい。帝国ではよくあることです。同性同士でも子どもが出来るので、みな気が合う者と結婚しています。私たちにも子どもがいますよ。まだ幼いので、今はもう休んでいますが。」
そうなんだ………。
チラ、とチャーリーを見る。
それならチャーリーの妃も、男性になる可能性があるんだ。
「ねえ、チャーリーは女の子と男の子、どちらが好きなの?」
げほ、とチャーリーは咳き込んだ。
「お、男の子………かな?」
「じゃあ、僕、チャーリーの相手を見極めるね!」
意気込めば、ハリーもチャーリーもため息をついた。
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