47 / 49
仲直りクリスマス
しおりを挟む
「兄さんどうしたの?最近死にそうだけど。」
「青空あ!最近、香月の様子がおかしいんだ!どうしよう、振られる?!」
「気にし過ぎじゃないの?俺、これからデートなんだ。自分で解決しなよ。」
「うう!」
最近、香月は俺と目を合わせてくれない。悲しい。
「あっ。」
青空が何かを思い出したように立ち止まった。
「そういえば、冬木さん。こないだデートしてる時に、駅前のゲームショップで見かけたよ。兄さんへのクリスマスプレゼント買ったぽかったから、気にしなくても大丈夫じゃないかな。じゃ、行ってきます。」
へ?
彼女とのデート中に?
見かけた??
絶対それだあ!
だってまだ、香月に弟を紹介してない!
あいつは、俺のコピーかってくらいそっくりなんだ!
俺を信じてたとしても疑って心配になっても仕方ないくらいには!
「待て、青空!」
青空を追いかける。
太陽が僕を裏切るはずない。
もし、別の人を好きになってしまったのなら、ちゃんと言ってくれると思う。
でも確かにあの顔も声も……!
信じてるのに、疑ってしまう。
後ろめたくて、最近、太陽を見られない。
「ああ………もぅ。」
ブブブ。
スマホのバイブ。
手に取ると、太陽からのライン。
開いて、涙が出る。
『俺の弟と弟の彼女。芸能人に興味ないサバサバのできた人で、たぶん将来義理の妹。』
ラインには、太陽と弟さんたちの写真。
「ああ~、僕のばか!!」
今日はクリスマス·イブ。
あいたい。
ドアを開くと太陽がいて。
胸にとびこんだ。
疑ってごめんなさい。
愛されている自信が足りなくてごめんなさい。
「うわあ、プレゼントありがとう。」
「太陽もありがとう。オンラインゲーム、早く一緒にしたい!」
太陽からのプレゼントは、オンラインゲームのRPGだった。
仕事柄、会えない時も、その世界なら、会話をしたりデートしたりできる。
「オンラインゲームもだけど、香月のキャラがみたいな。」
「えっ。」
「香月は色んな声が出るからなあ。すごいよ。」
「そ、そうかな。」
「香月不足だったから、全部の香月を吸収したい。それに、どれだけ香月を愛してるか分かってもらわなきゃ!」
太陽の手がラグとクッションを手繰り寄せて、顔が近づき、唇が触れる。
いいよ。
僕の全部は太陽のもの。
太陽の光で僕は輝く。
だから、太陽も僕だけのもの。
「青空あ!最近、香月の様子がおかしいんだ!どうしよう、振られる?!」
「気にし過ぎじゃないの?俺、これからデートなんだ。自分で解決しなよ。」
「うう!」
最近、香月は俺と目を合わせてくれない。悲しい。
「あっ。」
青空が何かを思い出したように立ち止まった。
「そういえば、冬木さん。こないだデートしてる時に、駅前のゲームショップで見かけたよ。兄さんへのクリスマスプレゼント買ったぽかったから、気にしなくても大丈夫じゃないかな。じゃ、行ってきます。」
へ?
彼女とのデート中に?
見かけた??
絶対それだあ!
だってまだ、香月に弟を紹介してない!
あいつは、俺のコピーかってくらいそっくりなんだ!
俺を信じてたとしても疑って心配になっても仕方ないくらいには!
「待て、青空!」
青空を追いかける。
太陽が僕を裏切るはずない。
もし、別の人を好きになってしまったのなら、ちゃんと言ってくれると思う。
でも確かにあの顔も声も……!
信じてるのに、疑ってしまう。
後ろめたくて、最近、太陽を見られない。
「ああ………もぅ。」
ブブブ。
スマホのバイブ。
手に取ると、太陽からのライン。
開いて、涙が出る。
『俺の弟と弟の彼女。芸能人に興味ないサバサバのできた人で、たぶん将来義理の妹。』
ラインには、太陽と弟さんたちの写真。
「ああ~、僕のばか!!」
今日はクリスマス·イブ。
あいたい。
ドアを開くと太陽がいて。
胸にとびこんだ。
疑ってごめんなさい。
愛されている自信が足りなくてごめんなさい。
「うわあ、プレゼントありがとう。」
「太陽もありがとう。オンラインゲーム、早く一緒にしたい!」
太陽からのプレゼントは、オンラインゲームのRPGだった。
仕事柄、会えない時も、その世界なら、会話をしたりデートしたりできる。
「オンラインゲームもだけど、香月のキャラがみたいな。」
「えっ。」
「香月は色んな声が出るからなあ。すごいよ。」
「そ、そうかな。」
「香月不足だったから、全部の香月を吸収したい。それに、どれだけ香月を愛してるか分かってもらわなきゃ!」
太陽の手がラグとクッションを手繰り寄せて、顔が近づき、唇が触れる。
いいよ。
僕の全部は太陽のもの。
太陽の光で僕は輝く。
だから、太陽も僕だけのもの。
95
お気に入りに追加
381
あなたにおすすめの小説
王子の片思いに気付いたので、悪役令嬢になって婚約破棄に協力しようとしてるのに、なぜ執着するんですか?
いりん
恋愛
婚約者の王子が好きだったが、
たまたま付き人と、
「婚約者のことが好きなわけじゃないー
王族なんて恋愛して結婚なんてできないだろう」
と話ながら切なそうに聖女を見つめている王子を見て、王子の片思いに気付いた。
私が悪役令嬢になれば、聖女と王子は結婚できるはず!と婚約破棄を目指してたのに…、
「僕と婚約破棄して、あいつと結婚するつもり?許さないよ」
なんで執着するんてすか??
腹黒王子×天然令嬢の両片思いストーリー
基本的に悪い人が出てこないほのぼのした話です。
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

別れようと彼氏に言ったら泣いて懇願された挙げ句めっちゃ尽くされた
翡翠飾
BL
「い、いやだ、いや……。捨てないでっ、お願いぃ……。な、何でも!何でもするっ!金なら出すしっ、えっと、あ、ぱ、パシリになるから!」
そう言って涙を流しながら足元にすがり付くαである彼氏、霜月慧弥。ノリで告白されノリで了承したこの付き合いに、βである榊原伊織は頃合いかと別れを切り出したが、慧弥は何故か未練があるらしい。
チャライケメンα(尽くし体質)×物静かβ(尽くされ体質)の話。

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
Take On Me
マン太
BL
親父の借金を返済するため、ヤクザの若頭、岳(たける)の元でハウスキーパーとして働く事になった大和(やまと)。
初めは乗り気でなかったが、持ち前の前向きな性格により、次第に力を発揮していく。
岳とも次第に打ち解ける様になり…。
軽いノリのお話しを目指しています。
※BLに分類していますが軽めです。
※他サイトへも掲載しています。

妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢
岡暁舟
恋愛
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢マリアは、それでも婚約者を憎むことはなかった。なぜか?
「すまない、マリア。ソフィアを正式な妻として迎え入れることにしたんだ」
「どうぞどうぞ。私は何も気にしませんから……」
マリアは妹のソフィアを祝福した。だが当然、不気味な未来の陰が少しずつ歩み寄っていた。

家事代行サービスにdomの溺愛は必要ありません!
灯璃
BL
家事代行サービスで働く鏑木(かぶらぎ) 慧(けい)はある日、高級マンションの一室に仕事に向かった。だが、住人の男性は入る事すら拒否し、何故かなかなか中に入れてくれない。
何度かの押し問答の後、なんとか慧は中に入れてもらえる事になった。だが、男性からは冷たくオレの部屋には入るなと言われてしまう。
仕方ないと気にせず仕事をし、気が重いまま次の日も訪れると、昨日とは打って変わって男性、秋水(しゅうすい) 龍士郎(りゅうしろう)は慧の料理を褒めた。
思ったより悪い人ではないのかもと慧が思った時、彼がdom、支配する側の人間だという事に気づいてしまう。subである慧は彼と一定の距離を置こうとするがーー。
みたいな、ゆるいdom/subユニバース。ふんわり過ぎてdom/subユニバースにする必要あったのかとか疑問に思ってはいけない。
※完結しました!ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる