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初恋の思い出は
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10年。
可憐に美しく成長したリースに、婚約を申し入れる日を夢に見て、私は六カ国語を話せるようになったし、勉学はむしろ教鞭をとれるレベル、剣も騎士団長と打ち合って二回に一度は勝てるようになった!
ハーウェイのほうが上だけど。
期待に胸を膨らませて学園に入学する。
ハーウェイは、学園の学生からリースを探してくれた。
会わせてもらえることになっているんだ。
楽しみだ………。
うへへ。
「おまたせしました。」
ハーウェイが連れてきてくれた。
かっこいい顔を作って振り返る。
「ノワール王子、お久しぶりです。シャルリース=フォン=ウィンターです。ウインター王国は、スプリング王国と友好国で。ウインター王国王太子になります。」
え。
なんか、思ってたのと違う。
リースは、可憐ではなく凛凛しかった。
わあ、私より頭3つくらい大きいー。
胸、というか胸囲も立派だあ。
気のせいかなあ、手もゴツいね。
髪の毛ショートにしたんだあ………。
なんでスカートじゃないの?
なんで?
「すみません。あのときは政敵に命を狙われていまして。女装して貴国に匿われていたのです。………ミミズ、かわいかったですね。」
後ろでハーウェイがニヤニヤ笑っている。
だからか、だから陛下たちはあんな反応だったのか。
「ノワール王子、私もあなたと再会できる日を心待ちにしておりました。よい友人になりましょう!」
ニコッと微笑む顔はあの時と変わらなくて。
やだっ。胸がドキドキ、キュンキュンする!
可憐に美しく成長したリースに、婚約を申し入れる日を夢に見て、私は六カ国語を話せるようになったし、勉学はむしろ教鞭をとれるレベル、剣も騎士団長と打ち合って二回に一度は勝てるようになった!
ハーウェイのほうが上だけど。
期待に胸を膨らませて学園に入学する。
ハーウェイは、学園の学生からリースを探してくれた。
会わせてもらえることになっているんだ。
楽しみだ………。
うへへ。
「おまたせしました。」
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かっこいい顔を作って振り返る。
「ノワール王子、お久しぶりです。シャルリース=フォン=ウィンターです。ウインター王国は、スプリング王国と友好国で。ウインター王国王太子になります。」
え。
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胸、というか胸囲も立派だあ。
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なんでスカートじゃないの?
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「すみません。あのときは政敵に命を狙われていまして。女装して貴国に匿われていたのです。………ミミズ、かわいかったですね。」
後ろでハーウェイがニヤニヤ笑っている。
だからか、だから陛下たちはあんな反応だったのか。
「ノワール王子、私もあなたと再会できる日を心待ちにしておりました。よい友人になりましょう!」
ニコッと微笑む顔はあの時と変わらなくて。
やだっ。胸がドキドキ、キュンキュンする!
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