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暴露される悪事

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「証拠をこれへ。」


各国国王の前に証拠が出される。


「正妃へ盛られた毒の記録。同じくして起きた陛下の馬車の不良事案、暗殺未遂の記録。ポラリス殿下を死産に装い、公爵に託した陛下からの書簡。エドワード王子の出生に疑念がある旨の書簡がある。アポロ陛下はO型だが、女王はA型。エドワード王子はAB型。当時行方不明になった、陛下と同じ色の子爵令息はB型で、偶然にも野盗に襲われ、子爵家は全滅しているな。」


「偶然です!言いがかりですわ。」

「捏造したのだろう。それは、本物かね?」





「本物ですよ。」





声とともに入ってきた三人を見て、女王陛下と伯爵は狼狽えた。


なぜ、グリン=クリーンが生きている!
なぜ、エドワードと手をつないでいるのだ!

並んで現れた彼らはどうみても、親子だ。



「何を馬鹿な!こんなやつは知らん!この場にふさわしくない。つまみ出せ!」


「スネイク伯爵!この場の仕切りは私。各国国王の前だぞ。慎みたまえ!」


事務官に礼をし、グリーンとエドワード王子が膝を折った。


「私はエドワード=カイン=エルグランド。女王陛下の息子です。ですが、我が父はアポロ陛下ではありません。こちらのグリーンさんです。私は王子を辞め、グリーンさんたちと暮らしていきたい。今までの傲慢な振る舞いを反省して、慎ましく生き、国を下から支えていきたいと思っております。」


「エドワード!エドワードは唆されているのです!何を言っているの!あなたは王になるのよ!」


「私に資格はありません。貴方方が傀儡にしたいだけですよね?」

「必要があれば、この場で血液検査をしましょう。」

事務官は静かに応え、書類に書き込む。




まずい。


どういうことだ。

ジョーは味方の筈なのに。



「ジョニー。こちらへ座りなさい。お前は我が国の王子なんだから。」


ジュエリー王国陛下の言葉に青ざめる。



まずい。




まずい!
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