虐げられた令息は盗賊に救われる

お隣さん

エドワードは、さて果たしてどうやってアローと再会していいか考えながら、日々を過ごしていた。


剣を振るうのは楽しい。

見違えるように体も一回り大きくなった。


とにかく自分磨き。

かっこいいっていわせて見せる！


「エディ、お隣のお家にお引っ越しした人がいるみたい。女将さんがバイトしないかって。どうする？荷物運びは鍛錬にもなるよ。」

「いく、いく。」


グリーンに呼ばれて行ってみると、そこにはアローがいた。

髪も短いし、男の格好だけど。

間違いない。



公爵も髪を染めているが、あれは公爵だろう。
髭を生やして眼鏡をかけても騙されないぞ。


「アロー！」


「アロー？私はアリーですが。貴方は？」


また。


アローはこうだ。


「俺はエディ。引っ越し、手伝うから。」

荷物を抱えて、中へ運んでやる。


「ありがとう。エディ。よろしく。」







私たちはポラリスの力で生きながらえた。
ポラリスには、癒やしの力があるらしい。

死んだことにしようということになり、新しい名前で姿を変え、市井に降りた。


ポラリスは、ジャンと旅に出た。


再び会うのは裁判の日。