【完結】自称ヒロイン役を完遂した王家の影ですが、断罪パーティーをクリアした後に王太子がぐいぐい来ます。

エンディング エリムルート⑥

「エリム。」

「どうしたの？」


緊張する！！！！



「すき！！！！！！やっと、分かった。俺は、エリムの側で、エリムを支えたい！」

「それって……。」


ふわりと笑ったエリムが、優しく抱きしめる。



「ありがとう。スノウ。私を選んでくれて。」





「えりむさま。すのうさま。おめでとうございます！」

侯爵家の庭に新築した学校で授業を受けていた子どもたちが、窓から大きな声を出した。


なんだか嬉しい。



スノウはエリムにキスをした。


「！…もう、私からしたかったのに！」


驚いたエリムは、今度は自分から。



ビューア侯爵家はドクトル島と業務提携をした。

障害は害じゃない。

きっと子どもたちは、それぞれが自分らしい未来をつかみ取ってくれるだろう。







２人の結婚式には、子どもたちが讃美歌を歌い、ピアノが得意な子はピアノを弾いた。

世にも珍しい虹色に光る生地で出来たドレスは、子どもたちが糸から作ったドレスで、出席者を驚かせた。


「あなたは、スノウ＝アップルを妻とし、永遠の愛を誓いますか？」

白い服の司祭の前で、愛を誓う。


「誓います。」

「あなたは、エリム＝ビューアを夫とし、同じく永遠の愛を誓いますか？」


「誓います。」


幸せそうな二人を最前列で見守るジョエルの隣はユーリカ。

王妃様直々にユーリカが婚約者に指名され、二人は驚きはしたものの、少しずつ愛情を育んでいる。




「あぁああ、よかった、よかったぁ。スノウ～！」

「きれいよぉ、スノウ！」

「スノウ…！」


「レオ、いろいろ拭いてあげる。顔こっちに向けて。」


ホワイト伯爵家の両親と兄、兄嫁のルティも祝福してくれる。