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名前も知らない不良たち
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「かわい子ちゃん。朝みた時から食べたくて食べたくて溜まらなかったんだよなあ。」
「うっわ、肌しっろ。柔らかそ。」
「早くやりてー。」
3年の不良グループ。
インキュバスと狼男か。
人間との混血で魔族で産まれた奴らだな。
人間と共存しているこの世界で、魔族の足を引っ張ることをするなんて。
「サッカー部の部員はどこだ。」
「邪魔だから痛めつけてやったよ。」
キャハハと笑う奴らが、キャプテンを譲ったばかりの2年を投げ捨てる。
「うぅ。」
酷い………。
足が腫れていて、骨折しているかもしれない。
魔力を封じても、狼男の力は強いのだ。
「うわあああ!!!」
「林?!」
物陰からモップを持った林が飛び込んできた。
「先生達も呼んだ!加々美は俺が守るぞ!」
俺は嬉しく思うも、気合を入れた。
「俺だって」
その時、空間が歪み、出てきた。
アルファさんが。
「貴様ら………。許さん!!」
鞭をひゅんひゅん振るっている。
ああ。もうこれ終わったな。
「カリム、全員しっかり回復させてやれ。」
「イエス、サー!」
アルファさんは回復魔法の達人を連れてきて、チームメイトを癒してくれた。
「皆、俺のためにごめんなさい。」
「加々美のせいじゃないよ。」
「あいつら捕まってよかったよ。親御さんがかわいそうだったな。人間と混ざって学校に通って勘違いしたんだろ。」
チームメイトが優しい。
「分かっただろう?大人しく送迎されなさい。俺が威嚇することが、結局周りのためになる。」
「分かった……。」
「加々美、この迫力あるおじさん誰?」
「亡くなったおじさんの親友で、魔界の軍部の最高指揮官の人。」
「ヒエッ。」
「うっわ、肌しっろ。柔らかそ。」
「早くやりてー。」
3年の不良グループ。
インキュバスと狼男か。
人間との混血で魔族で産まれた奴らだな。
人間と共存しているこの世界で、魔族の足を引っ張ることをするなんて。
「サッカー部の部員はどこだ。」
「邪魔だから痛めつけてやったよ。」
キャハハと笑う奴らが、キャプテンを譲ったばかりの2年を投げ捨てる。
「うぅ。」
酷い………。
足が腫れていて、骨折しているかもしれない。
魔力を封じても、狼男の力は強いのだ。
「うわあああ!!!」
「林?!」
物陰からモップを持った林が飛び込んできた。
「先生達も呼んだ!加々美は俺が守るぞ!」
俺は嬉しく思うも、気合を入れた。
「俺だって」
その時、空間が歪み、出てきた。
アルファさんが。
「貴様ら………。許さん!!」
鞭をひゅんひゅん振るっている。
ああ。もうこれ終わったな。
「カリム、全員しっかり回復させてやれ。」
「イエス、サー!」
アルファさんは回復魔法の達人を連れてきて、チームメイトを癒してくれた。
「皆、俺のためにごめんなさい。」
「加々美のせいじゃないよ。」
「あいつら捕まってよかったよ。親御さんがかわいそうだったな。人間と混ざって学校に通って勘違いしたんだろ。」
チームメイトが優しい。
「分かっただろう?大人しく送迎されなさい。俺が威嚇することが、結局周りのためになる。」
「分かった……。」
「加々美、この迫力あるおじさん誰?」
「亡くなったおじさんの親友で、魔界の軍部の最高指揮官の人。」
「ヒエッ。」
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<関連作>①https://www.alphapolis.co.jp/novel/355043923/745514318②https://www.alphapolis.co.jp/novel/355043923/186571339第1話がダイジェストなので、よろしかったらご覧になっていただけると嬉しいです。
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