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なんで私に惚れないの!なんなのあの女!!
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殿下たちがあの女とエクス様に恥をかかせてやるんだって張り切っているわ。
エクス様かわいそう。
私を選ばないからそうなるのよ?
殿下なんてどうだってよかったの。
殿下は貴方と知り合うためのきっかけでしかなかった。
だって、私はただの商人の娘だもの。
しかもうちは庶民相手の家だから、大店の娘みたいに厳しくしつけられていない。
マナーだってわかんないし。馬鹿なんだから王妃なんて無理に決まってる。
でも、上位貴族の奥様ならアリだと思うの。
エクス様は公爵家の一人息子だし、頭もよくて将来有望だし、ちょっと剣の腕は頼りないけど、紳士だし全女子生徒の憧れの人だもの。
この私が太ももをちら見せしても、さり気なくハンカチを乗せるだけだし!
胸をあてようとしたら逃げるし!
告白しても断るし!
なんなの!
許せない、許せないわぁ!!
クズデン殿下たちにコテンパンにされたらいいのよ!
そして傷ついた貴方を、私は慰めてあげるわ♡
うふふふふ。
ほほほほほほ。
ほ――――――――――っほっほっほ!!!
「エクス。あのピンク頭、頭が沸いてるのかしら。」
見た目だけは良いピンクブロンドに青い瞳の小柄で胸の豊かなリリー。
悪女のような顔で高笑いしてるんだけど、どうしてあれが可愛いのか、ましてや天使なのか理解できない。
「あれが可愛いなんて、殿下も物好きですよね。」
「男は女の上っ面に騙されがちなのよ。そうではない男ももちろんいるけれどね。」
「たぶん、ブリブリブリっ子に大きな胸、でしょうね。」
「間違いないわね。一国の王族ともあろうものが情けない。さあ、試合開始のようよ。」
つかつかつか、とビクトリア王女はクズデン殿下の前に立つ。
「家格が同格同士で手合わせでしたわね。2対2でいかがかしら。」
「お前、身長が急に伸びてないか?」
「成長期ですの。」
「そんな男みたいな体格では誰も嫁にもらうまい。」
「構いませんわ。」
さぁ、試合が始まる。
エクス様かわいそう。
私を選ばないからそうなるのよ?
殿下なんてどうだってよかったの。
殿下は貴方と知り合うためのきっかけでしかなかった。
だって、私はただの商人の娘だもの。
しかもうちは庶民相手の家だから、大店の娘みたいに厳しくしつけられていない。
マナーだってわかんないし。馬鹿なんだから王妃なんて無理に決まってる。
でも、上位貴族の奥様ならアリだと思うの。
エクス様は公爵家の一人息子だし、頭もよくて将来有望だし、ちょっと剣の腕は頼りないけど、紳士だし全女子生徒の憧れの人だもの。
この私が太ももをちら見せしても、さり気なくハンカチを乗せるだけだし!
胸をあてようとしたら逃げるし!
告白しても断るし!
なんなの!
許せない、許せないわぁ!!
クズデン殿下たちにコテンパンにされたらいいのよ!
そして傷ついた貴方を、私は慰めてあげるわ♡
うふふふふ。
ほほほほほほ。
ほ――――――――――っほっほっほ!!!
「エクス。あのピンク頭、頭が沸いてるのかしら。」
見た目だけは良いピンクブロンドに青い瞳の小柄で胸の豊かなリリー。
悪女のような顔で高笑いしてるんだけど、どうしてあれが可愛いのか、ましてや天使なのか理解できない。
「あれが可愛いなんて、殿下も物好きですよね。」
「男は女の上っ面に騙されがちなのよ。そうではない男ももちろんいるけれどね。」
「たぶん、ブリブリブリっ子に大きな胸、でしょうね。」
「間違いないわね。一国の王族ともあろうものが情けない。さあ、試合開始のようよ。」
つかつかつか、とビクトリア王女はクズデン殿下の前に立つ。
「家格が同格同士で手合わせでしたわね。2対2でいかがかしら。」
「お前、身長が急に伸びてないか?」
「成長期ですの。」
「そんな男みたいな体格では誰も嫁にもらうまい。」
「構いませんわ。」
さぁ、試合が始まる。
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