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本編

継承と別離と集合と、盛大な仕返し2

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青い空。


白い雲。


輝く太陽。


海は透明度が高く、地球のリゾート地のよう。



地球人たちは高台の高級ホテルで寛いでいる。

このまちの支配者級の管理者たちは、ほくそ笑んでいた。



「大変です、支配人!!!」

「どうしたんだ、何があった!」

「食中毒です!集団食中毒が!!」

「はぁ!?」

フッとホテルの電気が消えた。



真っ暗な室内で、客も従業員も戸惑いの叫びをあげる。


『神がお怒りだ……。』

耳元でフッと若い男の声が響く。


振り返ると、誰もいない。


『この地から出ていけ………。お前たちの食するもの、飲み水、全て毒となった。これ以上、エトの民を虐げるな。』


「だまれ!うるさい!!」


『きゃははははははははは!!!!!!!』

『呪われた!呪われた!!』


「!!?」


白い服を着た女、同じ女が何人も目の前に現れる。




「ぎゃああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!」





この日、至高のリゾート地は終わる。








「ふんがぁあああああああああああ!」

ガイが力を込めて大地をたたくと、地面が隆起し、リゾート地の向こう側と集落で隔たれた。


「ありがとうございます。これでしばらく身を隠せるでしょう。この間に完全に隠れればみんなは助かる。」

ミィのセリフに、エト人の元奴隷たちは頭を下げた。


「この人が聖女様……。」

ミユキと呼ばれた少女はずっと彼女の傍らにいる。
短い間だけど、慕っていたらしい。

「あなたは?」

「僕は優斗。僕も聖女様にお祈りをしていい?」

「優斗、彼女の傷が癒えるように願いながら触れてみて。」


ウーの言葉に疑問に思いながらも、彼女に触れる。


ああ、僕も彼女と話してみたかったな。





「………う。」




「!!」



死んだはずの聖女様が目を覚ますなんて!!
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