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本編
氷と焔の龍
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びゅおおおおおおおお
乾いた荒野とは一転して、ブリザードが吹き荒れる。
「さっみぃいいいいいいいいい!!」
「ごめん、防寒具足りなかった?」
「優斗は優しい。そもそも私たちは顕現しているとはいえ神族のようなものなのだから、寒がる方がおかしい。」
「ウー!!!きっつ、お前きっつ!」
シンがいると賑やかでいいな。
「心頭滅却すれば火もまた涼しっていうでしょ。」
「コトラの言う通り、コトラ天才。」
「この、W筋肉ぅ!」
「そろそろ見えてきましたぞっ。」
ガイがはしゃぐその先には、ものすごい勢いで吹き荒れる吹雪。
「どうしても、どうしても、ここを抜けられないのです。ここさえ抜ければ…。(チッ)」
びゅおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!
うーん。他の場所より明らかに酷い吹雪。
「どうしたものかなぁ。たぶん、こういうのって人工的な仕掛けだと思うんだ。だとしたら、解除する仕掛けもあると思うんだよね。」
「さすが探検家。鋭いわね。」
「まずは、いけるところまででいいから力ずくで進んでみましょう。仕掛けが見つかるかもしれない。」
マイさんの提案で、ガイを先頭に進んでみる。
「……………っ、く、」
(息が、息がくるしっ)
少し先に、何かスイッチ的な突起が見える。
だけど―――――。
「いやあああ、もうだめぇ!!!!!!!!!」
吹雪に押されて、仕掛けの入口まで飛ばされた。
「ン―――――。あれ、ぶっ飛ばせればいいんだったら、オイラに任せてもらえる?」
「ふぬおおおおおおおおおおおお!!!」
シンを肩に乗せたガイが突進する。
風圧で顔がやばいことになっている。
「うぬぬぬぬ!!!負けないわよぉおおお、愛のためにぃいいいいいい」
なんか言葉遣いがおかしくなっているけど、聞かなかったことにしよう。
シンは、用意したものに着火させ、投げた。
念のため、銃で撃つ。
爆発音がして、吹雪はやんだ。
「オイラ、爆発物も扱うからね。」
「ありがとう、シン、ガイ。じゃあ、リュウに会いに行こう!」
「ふんふんふん♪ストーカーのいない生活って幸せ~。」
リュウは歌いながら、自分の住処でごろ寝をする。
愛読書の悪役令嬢ものは、やっぱりいつ読んでも面白い。
そんな彼の静寂は、もうすぐ破られようとしていた。
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「ウー!!!きっつ、お前きっつ!」
シンがいると賑やかでいいな。
「心頭滅却すれば火もまた涼しっていうでしょ。」
「コトラの言う通り、コトラ天才。」
「この、W筋肉ぅ!」
「そろそろ見えてきましたぞっ。」
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「どうしても、どうしても、ここを抜けられないのです。ここさえ抜ければ…。(チッ)」
びゅおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!
うーん。他の場所より明らかに酷い吹雪。
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「さすが探検家。鋭いわね。」
「まずは、いけるところまででいいから力ずくで進んでみましょう。仕掛けが見つかるかもしれない。」
マイさんの提案で、ガイを先頭に進んでみる。
「……………っ、く、」
(息が、息がくるしっ)
少し先に、何かスイッチ的な突起が見える。
だけど―――――。
「いやあああ、もうだめぇ!!!!!!!!!」
吹雪に押されて、仕掛けの入口まで飛ばされた。
「ン―――――。あれ、ぶっ飛ばせればいいんだったら、オイラに任せてもらえる?」
「ふぬおおおおおおおおおおおお!!!」
シンを肩に乗せたガイが突進する。
風圧で顔がやばいことになっている。
「うぬぬぬぬ!!!負けないわよぉおおお、愛のためにぃいいいいいい」
なんか言葉遣いがおかしくなっているけど、聞かなかったことにしよう。
シンは、用意したものに着火させ、投げた。
念のため、銃で撃つ。
爆発音がして、吹雪はやんだ。
「オイラ、爆発物も扱うからね。」
「ありがとう、シン、ガイ。じゃあ、リュウに会いに行こう!」
「ふんふんふん♪ストーカーのいない生活って幸せ~。」
リュウは歌いながら、自分の住処でごろ寝をする。
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そんな彼の静寂は、もうすぐ破られようとしていた。
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