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プラチナ
ウエディングベル
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「いいなぁ、僕たちの頃はこういう儀式は竜の世界にはなかったんだよね。」
プラチナの両親は、式の最前列で感嘆した。
グランドが竜の世界に骨をうずめ、イエローやレモネ、スカイが積極的に人の文化を取り入れていった結果、人の世のよい習慣は、竜たちにも根付いた。
両家同士や本人同士で同意したら、お披露目のパーティーを友人同士や家族でやることはあっても、基本的には新しくできた巣に籠って発情期に子作りする。
それが『竜の結婚』だ。
番をとても大事にする竜だが、これといった番ができるまでは、相手を変えてみたりして発散することもある。
関係を持っておよそ2か月で小さな卵を産み、あとは温める竜の繁殖。
だから人間のような「結婚式」は行ってこなかった。
だが、最近では若い竜を中心に結婚式を行うのが流行っている。
特別な綺麗なドレスを着て、タキシード。
人の世では妻となる花嫁がドレスを着るので、雄同士である竜でも、妻側がドレス。
立派になった次男は、プラチナの髪を一つにまとめ、赤いタキシードが品よくまとまっている。
大柄の花嫁はぶつぶつ文句を言っていたが、さすが騎士団長、がっしりした体躯は雄っぱいも立派で、顔はかわいらしいから意外と違和感は仕事をしていない。
指輪の交換をし、誓いのキスをするころになって、恥ずかしがったフレアだけど、さっとプラチナに唇を掠め取られた。
ちょっと怒った様子で、でも仲良し。
「おめでとう、プラチナ。」
シャイナはぽつりとつぶやいた。
プラチナの両親は、式の最前列で感嘆した。
グランドが竜の世界に骨をうずめ、イエローやレモネ、スカイが積極的に人の文化を取り入れていった結果、人の世のよい習慣は、竜たちにも根付いた。
両家同士や本人同士で同意したら、お披露目のパーティーを友人同士や家族でやることはあっても、基本的には新しくできた巣に籠って発情期に子作りする。
それが『竜の結婚』だ。
番をとても大事にする竜だが、これといった番ができるまでは、相手を変えてみたりして発散することもある。
関係を持っておよそ2か月で小さな卵を産み、あとは温める竜の繁殖。
だから人間のような「結婚式」は行ってこなかった。
だが、最近では若い竜を中心に結婚式を行うのが流行っている。
特別な綺麗なドレスを着て、タキシード。
人の世では妻となる花嫁がドレスを着るので、雄同士である竜でも、妻側がドレス。
立派になった次男は、プラチナの髪を一つにまとめ、赤いタキシードが品よくまとまっている。
大柄の花嫁はぶつぶつ文句を言っていたが、さすが騎士団長、がっしりした体躯は雄っぱいも立派で、顔はかわいらしいから意外と違和感は仕事をしていない。
指輪の交換をし、誓いのキスをするころになって、恥ずかしがったフレアだけど、さっとプラチナに唇を掠め取られた。
ちょっと怒った様子で、でも仲良し。
「おめでとう、プラチナ。」
シャイナはぽつりとつぶやいた。
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