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プラチナ
君は覚えていないだろうね
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君は覚えていないだろう。
あれは私が五歳くらい。
皆でピクニックに行って、子どもたちは探検隊。
釣りをしたり、泳いだり。
私はアウトドアが好きじゃなくて、兄たちを見送り、適当な木陰で休んで本を読んでいたら、うたた寝してしまった。
起きるとあたりは暗くて、兄たちはいない。
おいて行かれたと気づいた。
親たちは探してくれていたはずなのに、その時の私は自分を過信していて、自力で帰ろうとして。
それが悪かった。
まだ飛べない雛。
森を歩いて彷徨って。
木陰でめそめそ、泣いていた。
おうちには帰れないかもしれない。
皆にもう会えないかも。
悲しくて、泣いていた。
ガサッと音がして。
「あっ!いた!」
フレアだった。
フレアはだいぶ汚れていた。
「ふれあも僕を探してくれたの!?」
「も?俺、お前がいないからずっと探して」
あ、とフレアも迷子になっていたことに気づいた。
なんだかおかしくて、さみしくなくなった。
きっと二人なら大丈夫。
フレアは木の枝を折ると、薪を起こした。
煙で、皆が気づくかもって。
そして、飴を砕いてふわふわの綿菓子を作ってくれた。
とっても甘くて、おいしかった。
助けが来るまで、固まって眠った。
君の寝顔に口づけしたことを、君は気づかなかった。
あの頃から、私は君を愛している。
あれは私が五歳くらい。
皆でピクニックに行って、子どもたちは探検隊。
釣りをしたり、泳いだり。
私はアウトドアが好きじゃなくて、兄たちを見送り、適当な木陰で休んで本を読んでいたら、うたた寝してしまった。
起きるとあたりは暗くて、兄たちはいない。
おいて行かれたと気づいた。
親たちは探してくれていたはずなのに、その時の私は自分を過信していて、自力で帰ろうとして。
それが悪かった。
まだ飛べない雛。
森を歩いて彷徨って。
木陰でめそめそ、泣いていた。
おうちには帰れないかもしれない。
皆にもう会えないかも。
悲しくて、泣いていた。
ガサッと音がして。
「あっ!いた!」
フレアだった。
フレアはだいぶ汚れていた。
「ふれあも僕を探してくれたの!?」
「も?俺、お前がいないからずっと探して」
あ、とフレアも迷子になっていたことに気づいた。
なんだかおかしくて、さみしくなくなった。
きっと二人なら大丈夫。
フレアは木の枝を折ると、薪を起こした。
煙で、皆が気づくかもって。
そして、飴を砕いてふわふわの綿菓子を作ってくれた。
とっても甘くて、おいしかった。
助けが来るまで、固まって眠った。
君の寝顔に口づけしたことを、君は気づかなかった。
あの頃から、私は君を愛している。
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