国で一番醜い子は竜神の雛でした。僕は幸せになれますか？

プラチナ

婚約

毎日毎日、手紙が届く。

ごめんなさいと好きだの手紙。


「全くもう。」

ふん、ふんと騎士舎で剣を振り回す。



剣を振り回していれば、大体すっきりする。



手紙を書いた。

『プラチナさま

　謝罪は承りました。俺も、あなたが好きみたいです。
　
　俺は自分が思っていたより、ずっと貪欲で、ふしだらな竜だったみたい。

　あなたのものになってあげるので、きちんと手順を踏んでください。』




それで、今日はプラチナや竜神さまが家に来る。



シャカシャカと生クリームを泡立てて、ふわふわのスポンジケーキにまとわせる。


「しろ………。」



何を考えてるんだ。

駄目だ、もう、俺はダメだ。深刻な病気だ。

白い生クリームを塗りたくって、何考えてた。



ケーキを準備して、俺はプラチナたちを待つ。






あっけなく、婚約の手続きは終わった。




さあ、俺たちは婚約者だ。


『後は、若い二人で』とかノリノリでお決まりのセリフを言って、俺たちは二人きりにされた。



「ケーキ、作ってくれたんだね。フレアのケーキ、久しぶりで嬉しい。」

食べさせて、と甘えてくるから仕方なく食べさせた。



何もわざとそんなふうにいやらしく食べることないんじゃないか？



赤い舌がペロッとして、ものすごくセクシーだった。



「どうしたの？ふふ、意識してくれてる？」


ふるふる震えて、俺は小鹿か。


「すぐに結婚しちゃおうね。君は真面目だから。早く君を食べたい。我慢できそうにないから。」





んもおおおおおおお！