77 / 90
プラチナ
私の兄はどうしようもない…
しおりを挟む
私の兄は綺麗な人だ。
可愛いし、私は好きだけど。
でも、どうしようもない人だと思う。
兄から5年遅れて成人となり、私が母の後の竜神になることが決まった。
……まあ、兄はやらかしてしまったからな。
人間の男と駆け落ち紛いのことをして失敗した大騒動で、竜神になる格が足りていないことが明らかだった。
あの時から、私が後継者になるんだろうなということは、雛ながらに思っていた。
とはいっても、だいぶ先の話だ。
母は、まだまだ若い竜だし。
さて。私も成人したということは、そろそろ番になってもいいのかもしれないな。
兄はまだまだレモネさんと結ばれる気がしないし…。
両親に孫を抱かせるのは、私が先になりそうだ。
「フレア、アクア。」
私は竜の騎士舎に足を運ぶ。
この山に人間が迷い込んでいないか、この里に危険は迫っていないか。
境界を警備し、竜神を守るのは騎士の勤めだ。
母と仲の良い夫婦の子であるフレアとアクアは、騎士団の団長と副団長だ。
フレアがパワー系で、アクアは魔法も使う魔法騎士に近い。
2m近いのでは?という長身に分厚い筋肉のフレアは、レッドさんにそっくりだ。
こう見えて、お菓子作りが趣味でよく作って持ってきてくれる。
本人にその気はないのかもしれないが、雛の時から胃袋を掴まれている。
うーん。
どうやって攻めていくか。
やはり、外堀から埋めていくこととしようかな。
可愛いし、私は好きだけど。
でも、どうしようもない人だと思う。
兄から5年遅れて成人となり、私が母の後の竜神になることが決まった。
……まあ、兄はやらかしてしまったからな。
人間の男と駆け落ち紛いのことをして失敗した大騒動で、竜神になる格が足りていないことが明らかだった。
あの時から、私が後継者になるんだろうなということは、雛ながらに思っていた。
とはいっても、だいぶ先の話だ。
母は、まだまだ若い竜だし。
さて。私も成人したということは、そろそろ番になってもいいのかもしれないな。
兄はまだまだレモネさんと結ばれる気がしないし…。
両親に孫を抱かせるのは、私が先になりそうだ。
「フレア、アクア。」
私は竜の騎士舎に足を運ぶ。
この山に人間が迷い込んでいないか、この里に危険は迫っていないか。
境界を警備し、竜神を守るのは騎士の勤めだ。
母と仲の良い夫婦の子であるフレアとアクアは、騎士団の団長と副団長だ。
フレアがパワー系で、アクアは魔法も使う魔法騎士に近い。
2m近いのでは?という長身に分厚い筋肉のフレアは、レッドさんにそっくりだ。
こう見えて、お菓子作りが趣味でよく作って持ってきてくれる。
本人にその気はないのかもしれないが、雛の時から胃袋を掴まれている。
うーん。
どうやって攻めていくか。
やはり、外堀から埋めていくこととしようかな。
0
お気に入りに追加
590
あなたにおすすめの小説
【完結】嘘はBLの始まり
紫紺
BL
現在売り出し中の若手俳優、三條伊織。
突然のオファーは、話題のBL小説『最初で最後のボーイズラブ』の主演!しかもW主演の相手役は彼がずっと憧れていたイケメン俳優の越前享祐だった!
衝撃のBLドラマと現実が同時進行!
俳優同士、秘密のBLストーリーが始まった♡
※番外編を追加しました!(1/3)
4話追加しますのでよろしくお願いします。
Switch!〜僕とイケメンな地獄の裁判官様の溺愛異世界冒険記〜
天咲 琴葉
BL
幼い頃から精霊や神々の姿が見えていた悠理。
彼は美しい神社で、家族や仲間達に愛され、幸せに暮らしていた。
しかし、ある日、『燃える様な真紅の瞳』をした男と出逢ったことで、彼の運命は大きく変化していく。
幾重にも襲い掛かる運命の荒波の果て、悠理は一度解けてしまった絆を結び直せるのか――。
運命に翻弄されても尚、出逢い続ける――宿命と絆の和風ファンタジー。

龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜
クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。
生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。
母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。
そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。
それから〜18年後
約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。
アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。
いざ〜龍国へ出発した。
あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね??
確か双子だったよね?
もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜!
物語に登場する人物達の視点です。


神獣様の森にて。
しゅ
BL
どこ、ここ.......?
俺は橋本 俊。
残業終わり、会社のエレベーターに乗ったはずだった。
そう。そのはずである。
いつもの日常から、急に非日常になり、日常に変わる、そんなお話。
7話完結。完結後、別のペアの話を更新致します。

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
悩める文官のひとりごと
きりか
BL
幼い頃から憧れていた騎士団に入りたくても、小柄でひ弱なリュカ・アルマンは、学校を卒業と同時に、文官として騎士団に入団する。方向音痴なリュカは、マルーン副団長の部屋と間違え、イザーク団長の部屋に入り込む。
そこでは、惚れ薬を口にした団長がいて…。
エチシーンが書けなくて、朝チュンとなりました。
ムーンライト様にも掲載しております。

信じて送り出した養い子が、魔王の首を手柄に俺へ迫ってくるんだが……
鳥羽ミワ
BL
ミルはとある貴族の家で使用人として働いていた。そこの末息子・レオンは、不吉な赤目や強い黒魔力を持つことで忌み嫌われている。それを見かねたミルは、レオンを離れへ隔離するという名目で、彼の面倒を見ていた。
そんなある日、魔王復活の知らせが届く。レオンは勇者候補として戦地へ向かうこととなった。心配でたまらないミルだが、レオンはあっさり魔王を討ち取った。
これでレオンの将来は安泰だ! と喜んだのも束の間、レオンはミルに求婚する。
「俺はずっと、ミルのことが好きだった」
そんなこと聞いてないが!? だけどうるうるの瞳(※ミル視点)で迫るレオンを、ミルは拒み切れなくて……。
お人よしでほだされやすい鈍感使用人と、彼をずっと恋い慕い続けた令息。長年の執着の粘り勝ちを見届けろ!
※エブリスタ様、カクヨム様、pixiv様にも掲載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる