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スカイとレモネ編
人間の王子
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旧ノースリーブ王国。
竜を虐げたことで竜の怒りを買い、滅んだ呪われた土地。
その一方で、竜に守られ、祝福された土地があるという。
昔、ノースリーブ王国に吸収されたメディカル王国。その領地は、竜の襲撃にもあわず、薬草の産地で、質のいいポーションが特産品だ。
小さい場所だし山間の田舎だが、医学や薬学に関しては、世界最先端を走っていると言っていい。
反対を押し切り、ハーブの研究でこの土地に留まっている私は、天使にあった。
ミルクティー色の髪がまるでゴールドのように陽を浴びて輝く、美しい人。
真っ白な上質のローブを着て現れるその人は、定期的に旧メディカル王国の王城であった場所の庭に現れる。
ご両親と一緒に。白銀の髪が美しい弟君と。
メディカル王国の最後の王族の墓に、毎年墓参りをしているのだ。
誰かが言った。
あれは、メディカル王国の最後の生き残りの王子とその家族なのだと。
世が世なら、王族だった人。
王族だったら、私と一緒だったのに。
仲良くなれないだろうか。
私はウエストリバー帝国の第3王子。
君がほしい。
竜を虐げたことで竜の怒りを買い、滅んだ呪われた土地。
その一方で、竜に守られ、祝福された土地があるという。
昔、ノースリーブ王国に吸収されたメディカル王国。その領地は、竜の襲撃にもあわず、薬草の産地で、質のいいポーションが特産品だ。
小さい場所だし山間の田舎だが、医学や薬学に関しては、世界最先端を走っていると言っていい。
反対を押し切り、ハーブの研究でこの土地に留まっている私は、天使にあった。
ミルクティー色の髪がまるでゴールドのように陽を浴びて輝く、美しい人。
真っ白な上質のローブを着て現れるその人は、定期的に旧メディカル王国の王城であった場所の庭に現れる。
ご両親と一緒に。白銀の髪が美しい弟君と。
メディカル王国の最後の王族の墓に、毎年墓参りをしているのだ。
誰かが言った。
あれは、メディカル王国の最後の生き残りの王子とその家族なのだと。
世が世なら、王族だった人。
王族だったら、私と一緒だったのに。
仲良くなれないだろうか。
私はウエストリバー帝国の第3王子。
君がほしい。
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